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絵:有川るり子 |
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しょうぶ学園展
2014.3.8(土) - 23(日) 11:00 - 18:00 会期中無休
在廊日|しょうぶ学園 3.8(土)16(日)
■上映会と対談
しょうぶ学園ドキュメンタリー映画「 so:but[and]=1.2.3.4 」上映 と 対談「 大橋歩 × 福森伸 × 安藤雅信 」
日時|3月16日(日) 14:00-17:00 定員|170名(予約制)
場所|東栄公民館(百草より徒歩5分) 入場料|¥1,500
作品「 so:but[and]=1.2.3.4 」は、しょうぶ学園の制作活動のひとつである音パフォーマンス集団「otto&orabu]を
フィルターにして、純粋さに対する意識の変容について描いた監督 柵木志によるドキュメンタリー映画
※要予約 お申し込みは3月1日(土)11:00よりweb予約システムにて承っております
下記URLよりパスワード【momogusa】を入力しお申し込み下さい
web予約システム|http://atnd.org/event/E0024520 パスワード【momogusa】
web予約システムからご予約頂けない場合は、faxまたはmailにて受付しております
・お名前・お電話番号・参加人数をご明記の上、ご連絡下さい
※会場には駐車場はございませんので百草の駐車場をご利用下さい
また百草の駐車場にも限りがありますので、公共交通機関または乗り合わせでお越し下さい
大橋 歩|1940年生まれ イラストレーター 1964年から1971年まで雑誌「平凡パンチ」の表紙イラストを手がける
以降イラストだけでなくエッセイなども手がけ、2002年に取材・編集・企画・撮影など全てを手がける雑誌"Arne"(アルネ)を創刊
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無数の小数
3年前の百種展「鹿児島から」でしょうぶ学園を紹介した時、まわりの反響の大きさに驚いた。福祉施設と社会の在り方、またアートとして存在する力、
生活工芸品としての魅力などが、様々な分野に揺さぶりをかけたようだ。障がい者支援センターSHOBU STYLEは創造的な福祉事業の可能性に貢献するこ
とを目標に、自立支援・地域交流・文化創造の3本の柱を中心に活動をしている。特に注目するのは、「つくりだすくらし」の文化創造事業である。障が
い者と職員が協同して、布・木工・和紙・陶磁器・和紙などを制作し、販売している。一般人も利用できる施設内のレストランなどもあるが、開放的でど
れも福祉施設であるとは思えない個性と高いレベルのものである。
しょうぶ学園を主宰する福森夫妻の言動にはいつもはっとさせられるが、そこから施設で働きながら気付いたことを考え、修正し、日々臨んでいること
が伝わってくる。例えるなら頂上を目指さない登山の楽しみ方と言えるだろうか。咲いている野花や露出した地表や石、木々があって山があり、そこの空
気を吸いながら、山の生命に共感しているかのようだ。働くという言葉は適切ではないかもしれない、それほどに福森夫妻は障がい者達に寄り添いながら、
施設に居る時間を過ごされている。言葉から活動の一端に迫ってみたい。
「社会性と人間性の間で葛藤しながら、人間性を尊重する」「人まねをしない彼らはむしろ私たちより自立していると思う。他から影響を受けにくい強い
人だから個性的で魅力的なのだ」「自立支援とは自己決定を支えること。どう生きようとしているのか、本人の意志に本気で介入して共感することが私たち
の仕事の礎なのかもしれない」「工房しょうぶのデザインの基本は、彼らの小数を観ること。だから、教えないのである。そこにこそ自律したアートが存在
する。教えるとおもしろい小数が整数になってしまうのだ」「その人の感覚やこだわりによる縫うという行為そのものが素材の持つ可能な限りの強いできご
とを出現させます。それは作者が、創り出す作品よりも創り出すための時間と行為に幸福を感じているからかもしれません」など。我々が失ってしまった何
かを気付かせてくれるこれらの言葉に、どういうわけか確信は持てないのにいつも勇気づけられる。
今展では工房しょうぶの紹介に加え、コラボレーションという形でnuiの[刺繍とミシンの表現]、シルクスクリーンプリントを、百草オリジナルの「サロン」
の布に施し、更にmomogusaアトリエで仕立てる、という試みも始まった。しょうぶ学園の利用者×職員=nuiに、×momogusaの製品が生まれ、更にそれを
「着る」「使う」という行為により、使い手も加わって、皆で積極的に介入し共感できる場(社会)になればと思う。 百草 安藤
しょうぶ学園(工房しょうぶ)
鹿児島市の近郊、吉野大地の豊かな環境にある知的障がいを持つ人たちの施設「しょうぶ学園」その中にある「工房しょうぶ」は、布、土、木、紙の工房で
活動するものづくり集団です。障がいを持つ人たちの感性あふれる創作姿勢に魅せられ、工芸・芸術・音楽を中心に創造的な活動を行っています。メンバー
は、自分を表現するために大切にしている時間と空間、素材に寄り添い、そこで生まれる真っ直ぐな気持ちをカタチにし、同じ工房でジョイントするスタッフ
は、彼らのカタチが持つ自由で力強いメッセージと、個性を映す彼らの「行為」を見守り、その美しいフィルターのない彼らのものづくりから、自分のスタイ
ルを持つことの楽しさと、その重要性を社会に発信しています。特に、2000年頃より縫うことにこだわったアートワーク「nui project」や音パフォーマン
スバンド「otto&orabu」は、海外や全国各地で高く評価されています。
また、食の工房などの活動を通して地域との繋がりを深めています。「衣食住+コミュニケーション」をコンセプトに、工芸・芸術・音楽等、新しい「SHOBU STYLE」として、障がい者施設という小さな単位から社会に枠を広げ、「与えられる」側から「創り出す」側に立つことを目指しています。
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しょうぶ学園 + 福森伸 |
1959 |
新聞記者の父と学校教員の母の間に生まれる |
1973 |
知的障害者更生施設しょうぶ学園を設立 |
1974 |
しょうぶ学園にて大島紬、竹細工、園芸などの下請け作業を始める |
1975 |
高校時代、ヤンキーを貫き2回の停学にて反省する |
1982 |
日本体育大学卒 学生時代はラガーマン アメリカを放浪 |
1983 |
しょうぶ学園に勤務 木工班で家具づくりを始め、翌年「工房しょうぶ」を設立 |
1995 |
「工房しょうぶ作品展」(福岡 ギャラリーおいし)
2000年まで毎年開催 |
1996 |
「ワンダーアートコレクション」(滋賀 大津歴史博物館)
この頃、障害を持つ人のものづくりと、それを支援する人の考え方の間に強いギャップを感じ葛藤する。退職をも考える 松本民芸家具の池田三四郎氏の思想に感銘し、ものをつくる姿勢についての転換期を迎える |
1997 |
「アジア太平洋障害者の10年記念芸術祭」(東京芸術劇場)
メンバーの刺繍作品が既成概念を破る自由な表現として注目される
展覧会、公募展を経て、アートワークとクラフトワークを主体とした工房しょうぶのコンセプトが定まる
パン工房「ル・カリヨン」オープン |
1999 |
「工房しょうぶ アウトサイダーアート全国巡回展」
デザイン室開設 布の工房「nui project」が活動を開始 メンバーに「教える」のではなく、それぞれの表現活動をサポートする支援姿勢に転換 |
2000 |
デイサービスセンター「Doしょうぶ」設立
地域福祉の中で、障害者本人が主体的に生きることが「自立」の中心にあるべきだという考えを発信。また、自由な表現から生まれるものづくりこそ、障害を持つ人にとってエンパワメントを発揮する最大のツールであると確信する |
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2001 |
nui project 「stitch on stitch」(佐賀・ギャラリー遊)
最初の刺繍のシャツ展
パーカッションバンドotto 活動開始
不揃いの音をテーマに自由な表現と驚きの音パフォーマンス「otto」、叫びのコーラスグループ「orabu」を結成 作曲とパフォーマンスをプロデュース 指揮を担当 |
2003 |
「fabulous fabrics: MADE IN JAPAN」(アメリカ クリエイティブグロースアートセンター)
アート、クラフトの様々な試みとして全国各地で展覧会を開催。同時に、新しい福祉と障害者について固定概念を崩すべく持論を展開。父が病のため退職。後任施設長となり焦る。 |
2006 |
入所寮改築 「快適な暮らし」をかたちに 友人の木工作家ウイリアムブラワー氏デザイン 木工班、ウィリアム氏と「家具プロジェクト」を立ち上げ、園内全ての家具をプロデュース |
2008 |
パスタ&カフェ「otafuku」オープン |
2009 |
地域交流センター「omni house」開設
「衣食住+コミュニケーション」を大きなテーマとして、「ひと」、「もの」、「コト」との出会いを生む、新しいものづくりと福祉の拠点となることを目指す |
2011 |
手打ちそば「凡太」オープン 造形班開設 |
2012 |
園芸部を再編成
環境に適応した農園の再生と蜂蜜、椎茸の生産・販売をスタート |
2013 |
利用者の伊藤雄二「カリヨン黒板日誌」(パルコ出版)創立40周年記念誌(自主出版)発行
グッドデザイン賞2013 平成25年度社会貢献者表彰 |
2014 |
ドキュメンタリー映画「so:but(and)=1.2.3.4」公開(NPO法人I have a drem制作) |
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