Profile
百草・衣生活研究処(momogusaアトリエ)主宰。1965年兵庫県西宮市生まれ。
結婚を機にその後の衣生活でずっと着られる衣服をと、アジアの民族衣装や着物から想を得た「百草サロン」(筒状のサイズレス・エイジレス・ジェンダーレスのスカート)という様式を考案。1997年3月mon Sakata20th記念展に参加する。1998年10月、夫と百草を開廊し、今に至る。
*著書・出版
『#百草サロン それぞれの衣生活』倉敷意匠計画室
『KIMAWASHI (mon Sakata+momogusa)』平澤まりこ・画 momogusa刊
◎今に至る自分史→
スタジオ木瓜 日野明子 自分史
1967年神奈川県生まれ。高校時代は地元藤沢と鎌倉を自転車で周って、雑貨屋やギャラリー巡りと一人インスタ(好きな場所の写真を撮る)をしていた。共立女子大学家政学部生活美術科に入り、秋岡芳夫先生の講義を受けたことで、ものづくりの面白さを知る。就職探しの際、たまたま見つけた松屋の子会社を受けたところ、面接だけで入社。フィンランドのイッタラの代理店になったばかりの松屋商事株式会社で、イッタラの営業に就く。のちに日本のクラフトの営業担当にもなる。自分の休みを使って、なんだかんだ会社員時代から作り手に会いに行く。営業の面白さ、問屋の面白さを感じて、楽しく働いていたが、1998年に会社が解散。数ヶ月ぶらぶらしたのち挨拶に行った木村硝子店の木村社長に声を掛けられ、木村硝子店の検品アルバイトと営業代行の掛け持ちをする。その過程で新宿リビング・デザインセンターOZONEの萩原修さんを紹介され、作り手50人にご飯茶わんを作ってもらう企画の担当を任され、この企画は5年続き、延べ200人ほどの作家に声を掛けた。企画と同時に“ひとり問屋業”もするようになるが、2009年、スターネットの馬場浩史さんから「“作家ものなし”の台所道具展」の依頼を受けてから、取り扱いが産地のものにシフトして行った。
知り合い経由で雑誌関係者と出会い、雑誌に関わる仕事も受けるようになる。工業技術センターなどにも知人ができ、産地アドバイザーやどきどき大学の講師なども務めるようになる。松屋銀座「銀座・手仕事直売所」は第一回の2009年から10年間企画に参加。六本木LIVING MOTIF「日本の道具」展の企画協力は11年続けている。新潟・燕のステンレスの調理道具「conte」アドバイザー。
1.明子という名前の由来
「中村メイコ」の「メイ」の響きが好きで、「メイちゃん」と呼びたかったから、と57歳にして知りました。
2.子供の頃、好きだったこと
鰻屋さんの作業を見ること。(でも、食べ物だとは思っていなかった)
3.子どもの頃の夢
現在進行形で、目の前のことしか考えられず、将来展望は無かった。
今、ここにいられるのは全て人の縁。
mimokamo 長尾明子 自分史
子どもの頃から、食べることも、絵を描くことも好きで、
その延長で写真にも興味を持つようになりました。
けれども、「職業はひとつに決めなければ」と思い込んでいた20代の頃は、
悩んだ時期もありました。
それでも、好きなことは自然と続けてしまうものです。
そして、好きなことほど、人と楽しい気持ちを分かち合いやすいものだと思います。
岐阜と東京、どちらの町も、暮らしも、人も好きです。
これからも、皆さんと一緒に、楽しいことを重ねながら活動していけたらと
思っています。
(料理)子供の頃は岐阜で「きょうの料理ごっこ」をしたり、祖母と一緒に料理を作ったり、料理を楽しんでました。上京し、故郷の食文化を意識するようになり、全国の郷土料理の調査をしたり、地域の食の提案をするようになりました。
(写真)高校生の時に、父にカメラを買ってもらったことがきっかけで、通学路も毎日写真を撮っていました。上京後、写真コンペ「ひとつぼ展」に入選して写真は作品になることを知り、写真スタジオ勤務後、写真家になりました。
(絵)多治見工業高校デザイン科、嵯峨美術短期大学(京都)、セツモードセミナー(東京)で絵の楽しさを学び、ときどき絵の仕事しながら2025年に絵の初個展開催(東京/Tam Lapin)。今回は2回目の展示です。
1.明子という名前の由来
改めて他にも理由がないかと両親に聞いてみました。
やはり「明るく育ってほしいから」とのことでした。
2.子供の頃、好きだったこと
天気の良い日、飴を光に透かすこと。
妹をアシスタント役に「きょうの料理」ごっこをしながら料理をすること。
瓢箪栽培。蟻の観察。
3.子どもの頃の夢
カレーを提供しながら、みんなが集まる楽しい小屋(場所)を作ること。
普通なら店、なのでしょうが、小屋、でした。
百草 安藤明子 自分史
3人きょうだいの真ん中で、年子の姉がいつも先を歩いてくれていたので、子ども時代は、安心して自分の好きな世界に没頭させてもらえました。 幼少時から、ひとりで手を動かし工作をしたり、何かを見立てて工夫することが好きでした。 「テキパキ」が苦手でマイペースな自分。人と比べると落ち込んでしまうので1人の世界に逃避していたのかも知れません。
中学生くらいからは、洋裁をする母の近くで余り布をもらい自己流で平面構成の服のようなものを作ったりしていました。また、限られたワードローブの服を組み合わせ、コーディネートを考えるのが好きでした。 そして、幼い頃から毎夏休みに遊びに行く祖母の暮らしや家に憧れ、昔ながらの生活文化や生活道具に魅せられ、同時に神戸ならではの舶来物を日常に取り入れた祖母のハイカラな感性に憧れていました。 のちに阪神大震災で祖母が被災、怪我もなく無事だった事が何よりでしたが、家屋は全壊、当時百草移築計画中のタイミングでしたので、お蔵の戸やランプシェードなどを引き継ぐことに。 15歳の時に無印良品ができ、これこそ求めていたもの、と夢中になり、自転車で西友まで無印のコーナーへ通い、また「クロワッサンの店」に行くのも大好きで、いつか自分の道具を揃える事を夢みる高校生でした。 好きなことが進路につながると思いつかず、薦められた進路へ進み就職するも2年で辞め、ご縁のあった、設計事務所が母体のギャラリー店長に、立ち上げからオープン後まで務めさせて頂きました。この時代、22〜24歳の二年間に今の仕事に繋がる世界と出会い、夫、親友をはじめ、百草、今に繋がるご縁に恵まれました。
今回展のお二人の明子さんとの接点にフォーカスしますと、初めて手仕事のものを自分で購入し出会ったのが、やはり好きなエリア、栄の一階が明治屋、二階が丸善のフロア続きにある、『クラフトセンタージャパン』の塗りのお弁当箱でした。また、その頃新潮社とんぼの本『食器の買い方選び方』(秋岡芳夫)を愛読し、モダンデザインや北欧デザインに憧れ、東京へ松屋銀座、AXIS、西武百貨店クラフトコーナーなど勉強の旅に出かけたものです。どこかで日野明子さんと出会っていたかも知れません。
また、〈minokamo〉美濃加茂といえば… そのころご縁を頂き大変お世話になった作家さんから安藤を紹介されたのが美濃加茂市美濃太田の現代美術ギャラリーで、当時文化の匂いのする大人の方達がたくさん集まっていました。 中仙道が通り歴史ある美濃加茂市は今も昔も素晴らしいギャラリーやお店が多く憧れがあり、のちに、その大人の方々の子世代の美濃加茂市のスタッフたちにも助けられ、今に至ります。 35年ほど前の当時、もしかしたら小中学生の長尾明子さんとすれ違っていたかも知れません。
以上は安藤と出会った頃までの、どちらかというと、ピュア明子時代までを見つめてみました。 その後結婚、出産、百草開廊、と展開する中で、初めての事柄に出会うことで、問題提起やきっかけを頂き、答えを出して来た…或いは答えに導かれ、今に至る事となったのは、家族、スタッフ、ご縁を頂いた全ての方々のおかげです。
*最後に、今回〈布の明子〉となっているのは、布を用いた仕事を主にしているから、なのですが、出品は布のみならず、生活を構成している、ぜひお勧めしたい様々な素材のモノ(お仕事)、道具、コト(donguriとテ)、です。全て好きな理由や使い勝手の理由があります。
*11/8(土)9(日)はunefig.の山本千夏さんが、いらしてくださり試着販売会をおこないます。今回初めて纏まったアイテムをご覧頂けます。ぜひご体験にいらしてください。 (こちらのunefig.についての説明文を是非お読みになってみてください)今回展で千夏さんのunefig.をご紹介したいと思ったのは、「明子→名前」のテーマは、誰にとっても本質的で素である部分に光を当てるテーマでもあると解釈し、誰もがそれぞれ違う自分自身を受け入れ愛おしむイメージを持った事が理由です。
1.明子という名前の由来
「心身健やか明るく、又周りの人も照らす人に!と願いを込めて命名しました」
とのことです。名前に追いつけるように精進します。
2.子供の頃、好きだったこと
ひとり遊びやガラクタを拾い何かにできないか考え工夫するのが好きな子どもでした。船橋グリーンハイツに住んでいた時は南海堂という本屋さんでもあり、文房具や工作のパーツがたくさん売っているお店に入り浸るのが好きでした。また店主のおじさんが美しく包装する手つきを見るのも好きでした。親友とモンチッチの服を縫って遊びました。毎年夏休みに訪れる西宮の祖母の家(戦前の日本家屋)が大好きで、夏、建具が夏用に変わるのと同じように、湯上がりタオルはガーゼになり、その思い出から太番手タオルシリーズが生まれました。
3.将来の夢
夢というには大逸れていますが、エジソンの伝記を読み「発明家」に憧れました。
「どんぐりとテ」きよみさんの「おひとりさまのテ」
『旅するテ
2016年7月
テのひととなり
手相のおはなしと、手相を見させていただく、そんな活動をしています。
手相は
占いのひとつなのですが
それは
まるで観察のようで、変化もあり
とても楽しいものです。
おひとりさまテは、
一緒に手相を、辿りながら
何かを感じたり
自分を愛おしく想う。
そんな20分の対面となります。
どうぞよろしくお願いします。
どんぐりとテ』
◎タイムテーブル
11.7(金), 11.9(日), 11.24(月祝)
[午前]
①11:00ー11:20
②11:30ー11:50
③12:00ー12:20
④12:30ー12:50
[午後]
①2:00ー2:20
②2:30ー2:50
③3:00ー3:20
④3:30ー3:50
⑤4:00ー4:20
⑥4:30ー4:50
⑦5:00ー5:20
5,500円(税込・お支払いは当日ギャラリーにてお願いします)
◎こちらのサイトで予約を承ります
多治見は、高校生の時にも通った思い出の町です。
明るい明子、3人集まった企画。
皆さまにとっても楽しい展示になりそうです。
(食の明子/minokamo 長尾明子)