台湾大茶会「謝小曼さんを迎えて」
+茶道具展

茶会

2024.6.8 sat, 6.9 sun
前半席 11:00–13:40(受付時間10:00–)
後半席 15:00–17:40(受付時間13:30–)
トークショー 14:00–14:45

展覧会

2024.6.8 sat–6.23 sun
11:00–18:00

6.8 sat, 6.9 sunは茶会参加者のみ入場可
6.10 mon, 11 tue, 12 wed, 18 tue, 19 wed休廊

茶会について

展示販売

◉茶道具(中国茶・台湾茶)
◯出品作家
・三谷龍二・矢野義憲(木工)
・沓沢佐知子・山本亮平・安藤雅信(陶磁器)
・辻和美(ガラス)
・ハタノワタル(和紙)
 
◯茶人出品作家
・蘇健霖(金工作家)
・美人瑜-mermaid(陶藝作家)
・鄭婉婉 wan wan (複合媒材-Mixed media-)
・羅翌慎 LOWE I SHENG(陶藝作家)
・佐久間重光〈佐久間美術〉(中国茶茶道具制作)
・吉田裕子「閒居 吉田や」(中国茶茶道具制作)
・河合和美(陶芸作家)

◉台北「小慢」より 茶葉の販売

茶縁と生活工芸

台湾の茶人たちとの付き合いが始まったのは21世紀初頭から。当時、中国茶・台湾茶の知識をあまり持ち合わせていなかったが、喫茶文化全般に興味があったこともあり「茶」が媒介となって縁はどんどん広がっていった。最初、何故わざわざ日本まで陶器を買いに来られているのか不思議だったが、1970年代に台湾で始まった乾泡式工夫茶が茶海や公道杯と呼ばれる片口を必要とし、日本の茶席・茶会の概念を取り入れているという事で分かってきた。台湾には日本の茶の湯のような流派はないので、約束事の堅苦しさはなく、基本さえおさえていれば、楽しみ方は実に自由。亭主の感性が茶席にとても活かしやすいのである。それで使いやすく、バリエーションも多く、リーズナブルな価格帯の生活工芸を彼女等は取り入れ始めた。
中国茶・台湾茶の茶会・茶席は歴史が浅いので発展途上であり、伝統的かつ保守的な茶人が多い。その中でしっかりとした基礎の上に創造性を感じ、文人趣味を活かしながらお洒落な道具組と優雅さで群を抜いていたのが謝小曼さんであった。見立の道具使いが特に斬新なのである。
謝小曼さんは日本の大学を卒業して、そのまま就職。日本の文化にも精通されているので、十数年前から丹念にギャラリーや作家を訪ね、交流を深めてこられた。台北市と京都市に拠点、中国では教室を持たれて日本人作家を紹介し、生活工芸がここまで続いている理由の一つに、台湾茶人達が生活美学と称し、日本の喫茶文化と深く関わり、取り上げてくれた事はとても大きいと思う。
今展では謝小曼さんとゆかりの深い台湾と日本の作家に協力してもらい展覧会を開催。また台湾茶人8名、日本茶人8名による茶会を開きます。また参加者による質問にお答えするトークショーも開催。盛り沢山の日々になります。是非、御参加下さい。

百草 安藤雅信

謝小曼 プロフィール

1964年台湾生まれ。日本の大学を卒業後、西武百貨店にて勤務。日本の工芸品に触れ、審美眼に磨きをかける。2008年台北に茶藝館「小慢」を、2018年京都にギャラリー・教室「京都小慢」を構える。台北、京都、上海などで茶の教室を開き台湾茶や中国茶 の文化と日本の現代工芸の魅力を伝えている。

台湾大茶会 開催内容(予約制・各回定員40名)

【茶会日時】
6月8日(土)
・前半席 11:00−13:40(受付時間10:00~)
・後半席 15:00−17:40(受付時間13:30~)
トークショー 14:00−14:45
 
6月9日(日)
・前半席 11:00−13:40(受付時間10:00~)
・後半席 15:00−17:40(受付時間13:30~)
トークショー 14:00−14:45

※トークショーは前半席と後半席の間に開催いたします。
今回のトークショーは質疑応答形式となり、予め皆様からのご質問を募集いたします。チケット購入ページに進んでいただくと【備考欄】がございますので、そちらにご質問をご記入願います。
 
【場所】百草全館
【参加費】19,800円(税込)
【予約方法】 百草オンラインショップにてチケット販売中

〈茶席席主〉

8日担当(主茶品)
[台湾人席]
・美人瑜(阿里山野放烏龍/茉莉綠茶)
・健霖(鳳凰單叢十八香/福建白茶)
・芳瑜(鹿谷野放白茶/凍頂烏龍)
・Anny(日月潭原生種山紅茶)
 
[日本人席]
・吉田裕子(自然生態東方美人+虫糞茶)
・佐久間重光(老青心烏龍)
・谷田陽香(木柵鉄観音)
・辰巳香織(小慢普洱生茶/雲南古樹紅茶)

9日担当(主茶品)
[台湾人席]
・揚智(六龜野放黄茶/坪林野放金萱綠茶)
・婉婉(木柵正欉老鐵觀音/有機木柵鐵觀音)
・杜幸蓉(阿里山野放綠紅茶/清境有機紅玉紅茶)
・E J Liu(柑橘味阿里山紅茶)
 
[日本人席]
・河合和美(1998六堡茶)
・李浩麗(自然生態東方美人+冬虫夏草)
・髙田彩(野放普洱生茶+アッサム種原生種古樹野放紅茶)
・山本真理子(六亀野生烏龍/阿里山野放烏龍)

※お茶の種類は変更する場合がございます
※各茶人プロフィールは下記をご覧ください。

注意事項

・ご参加いただく3カ所の茶席はご自由にお選び頂けます。
ご来廊になりましたら、各席に備えた名簿にご記名ください。
各席 定員5名となりますので、ご希望の席が定員に達している場合は他の席にお回り頂きますようお願い致します。
・ご参加の皆様全員が、台湾人席と日本人席、どちらもお楽しみいただけるよう、ご配慮お願い致します。
・ご家族、ご友人等、グループ同士でご参加いただきましても、席が分かれる場合がございます。ご了承ください。
・お客様の昼食のご用意はありません。
・チケットご購入後のキャンセルは承ることができません。ご返金はできかねますので、代理の方をたてていただきますようお願い致します。
・早朝からの御来廊はお控えください。
・茶道具販売は点数制限を設けさせていただく場合がございます。

茶人プロフィール

吉田裕子

京都、九条山「閒居 吉田や」宿泊&レストランのオーナーシェフ
京都市立芸術大学院彫刻専攻修了ジュエリーデザイナーを経て、レストランを開業。2000年~2018年「吉田屋料理店」お茶まわりの道具作りもぼちぼち始める。
著書に「京都 吉田屋料理店」「吉田屋とヒント」

佐久間重光

〈佐久間美術〉という屋号にて、中国茶にまつわる道具を制作。
2018年中国茶に出逢い、小曼老師に師事。2021年より、お茶好きが高じて茶道具の制作を開始。
住まいやインテリアにまつわる仕事を生業にしながら、手すさびで茶道具の制作。

谷田陽香

台北にて2009年より小曼老師に師事。在台時より茶事に携わる。台北、上海の小慢で和果子教室開催。台北、バンコク、上海、ハノイで暮らすなか、各地の茶に触れ、学ぶ。現在は台北小慢時代の同学である山本真理子さんの茶事果子を主に製作。
東京にて”普段着”の和果子教室+お茶の会を不定期開催。たゆたいながらも出会いに感謝し、学び続ける日々。

辰巳香織

小曼老師の茶に出会い、その世界観に魅了され師事。
2012年より台湾にて会社設立。
2017年より京都小慢実務担当。
日本、台湾、中国、スリランカ、茶の樹を巡り、美しい茶を求めフィールドワークを重ねる。各企業、レストランにてティーキュレーションを行う。

河合和美

陶芸作家
1984年愛知県生まれ
瀬戸にて陶芸を学んだのち、岡山へ。自然の中に身を置き暮らし、日々受け取るものをかたちにし、届けたいと願う。陶の関わりから出合った小曼老師の茶の世界に感銘を受け、学びを深めているところ。

kireichabou (李浩麗)

幼少時台南に住んでた頃、祖父が淹れる烏龍茶の味が忘れられず、お茶に魅了される。音楽大学卒業後自身のルーツを日本の方々に紹介する為,台湾や中国の曲を歌う活動と共にお茶も紹介したく、台湾と日本で茶藝の勉強を始め、資格取得する。2018年より京都小慢にて謝小曼老師のもとで茶席美学を学び重ねてきている。現在五感に響くお茶と音楽に携わる仕事と共に薬膳養生生活の紹介にも積極的に取り組んでいる。中国茶高級茶藝師・国際中医薬膳管理師。

chairoたかたあや (髙田彩)

香港、上海、台湾。暮らす中で出逢った中国茶に魅了され、茶を愉しみ茶に習う日々。2011年台湾泡茶師資格取得の後、謝小曼老師に師事、様々な茶會で茶席を担う。台北小慢スタッフ、茶藝体験講師を経て帰国。中国茶會、中国茶教室を通してお茶の魅力を分かち合えたらと活動中です。

chachamari (山本真理子)

台北にて2009年より小曼老師に師事。2012年に帰国後は小曼老師の日本での活動時にアシスタントを務め、小慢東京教室では初心者クラスを2年間担当。現在は自身で茶会や教室を開催し、小慢の茶の魅力を伝える活動をしている。

美人瑜-mermaid

陶藝作家
2010年師事王春長老師習陶
因陶習茶
作品曾於台灣.京都.上海.加拿大展出
2015年師事謝小曼老師習茶
2017小慢十週年-司茶 
2022小慢十五週年-司茶

蘇健霖

金工作家
原以當代首飾做為主要創作,後來因習茶多年後開始創作茶道具,以習茶人的角度製作出適合日常生活使用的道具,並將自然之美學融合入器物與首飾創作,也與不同品牌、空間合作茶席展演、茶道教學、書道藝術企劃與器物創作展覽。
作品曾於美國、荷蘭、日本 、韓國、中國、新加坡、台灣…等舉辦展覽。亦曾與Gucci、Louis Vuitton、Cartier、Van Cleef & Arpels、Blancpain、Lexus、1010 APOTHECARY、fumée合作書道題字與茶道、花道相關課程活動。

許芳瑜

台灣鹿谷凍頂烏龍茶産區 傳承家業第四代。
2015年開始至現在仍跟小曼老師習茶。2015至2018年間就讀中國福建天福茶學院。
喜歡茶的本質自然,並以日常之物為媒介創作茶席藝術,認為茶與美應該存在於生活中。

Anny/蔡蕙安 Huei An Tsai

san galerie 展覽策劃
2016年 與台北小慢相遇,師從小曼老師,在協助進行展覽及活動攝影下,深受生活工藝美學影響。
2018年 因對自然的喜歡,除了習茶,也接觸自然芳香療法的培訓。
2020年 開設個人 茶與芳療workshop。
2021年 成為san galerie 生活器物藝廊其一負責人。
期待透過各種形式的分享與策劃,與大家一起傳遞生活中的美。

黄揚智

2016師事謝小曼老師習茶
2022小慢十五週年-司茶
希望自己能專注於眼前這壺茶,談論它,延伸它,並且愛它。這樣我就心滿意足了。

鄭婉婉 wan wan cheng

複合媒材(Mixed media)作家
2007年跟隨拾歳小玩邵淑芬老師學習品茶,認識茶席與器物,
2020開始與謝小曼老師習茶並持續學習中.
wan wan一個標準的斜槓青年。
有許多的身彬與不同經驗的積累,
因為喜歡喝茶以及喜愛與茶有關的事,
進而以自身藝術專長帶入茶的世界,
透過“茶之事”找到了運用當代材質,
創作器物的未來與熱情。

杜幸蓉

2011王玉鳳老師習茶
2014方國忠老師習茶
2017謝小曼老師老師習茶
2020~2024台中市中華茶聯促進會理監事
三義憨人書院美學顧問
禾青香堂生活美學講師
竹北半畝院子花與茶生活美學講師
高雄大岡山雲起時花與茶生活美學講師
水月齋日本料理花藝顧問

劉薏潔 /  企業藝文專案策劃

從小學習古典音樂,喜愛與美相關的事物。不只是賞心悅目的美,更深刻來自於本質、性格上的美善和美好。
2018 受小曼老師優雅的行茶儀態和對生活的美學啓發因而接觸茶,陸續學習普洱茶等相關領域。
茶是關於分享,分享了參與的時間,分享了彼此在那個時刻的當下。茶是媒介,領路探索土地滋味。茶也會牽線,帶來人與人的連結。

羅翌慎 LOWE I SHENG

陶藝作家
台灣/台北 2012 成立工作室開始專職做陶 喜愛素雅的質地與自然樸拙的韻味,作品以日常生活器物為主,想在實用的平易近人與纖細的儀式美感間取得恰好的平衡。

茶道具(中国茶・台湾茶)出品作家

三谷龍二

1952年福井市生まれ。
1981年松本市に工房PERSONA STUDIOを設立。
陶磁器のような普段使いの木の器を作り、
それまで家具中心だった木工に、新たな分野を開く。
また、漆では、赤と黒の伝統色に「白漆」を加え、
現代の暮らしに合う漆器の世界を作る。
他に、日常から拾い上げた親密性の高い絵画や立体作品も制作する。木の器展多数。
1985年より「クラフトフェアまつもと」(松本市)発足より運営に参加。「北のクラフトフェア」「六九工藝祭」など、「工芸と暮らしを結ぶ」活動を続ける。
2011年 松本市内にギャラリー10cmを開店。
2018年 11月「日本生活器物展」(台北市華山1914文創產業園區)を企画。その図録のような役割を兼ねたものとして、また長い間関わっている「生活工芸」のことを自分なりに見直すべく「すぐそばの工芸」(講談社)を同年5月に刊行。

矢野義憲(木工)

1973 東京都生まれ
1998 スウェーデン エーランダ島の手工芸学校カペラガーデンに留学
2000 木工造形作家の元で指導を受け制作を始める
2003 福岡県糸島市 自宅に工房を構える

沓沢佐知子(陶磁器)

1976年三重県生まれ
2001年京都教育大学美術学科 彫刻科 大学院修了  
那須から美杉町の山林に移住、様々な生きものたちと共生する暮らしがはじまる
2015年 夫で料理人の敬と共に日本料理「朔」オープン
2019年ごろ 自宅に茶の木が沢山自生しており、そのお茶を美味しく飲みたい事と老小慢との出会いより中国茶器も作りはじめる
土、草、その他身の回りにある天然素材を使い生命をテーマに制作している。

山本亮平(陶磁器)

1972 東京都生まれ
1998 多摩美術大学絵画科油画専攻卒業
2000 佐賀県立有田窯業大学校短期研修修了
2006 有田町に工房設立
2020 有田町に割竹式土窯を築く

安藤雅信(陶磁器)

1957年岐阜県多治見市生まれ
武蔵野美術大学彫刻学科卒
和洋問わず使用できる千種類以上の日常食器と茶道具、また「結界シリーズ」など現代美術と器を平行して制作
海外にも発表の場が拡がっている
新しい茶の湯と交種茶会を提案
‘98年ギャルリ百草開廊
‘00年若手作家支援のためstudio MAVO開設
書籍
‘18年「どっちつかずのものつくり」(河出書房新社)「中国茶のこころ」(KADOKAWA)‘20年「茶と糧菓」(小学館)など

辻和美(ガラス)

ガラス作家・美術家 1964生まれ、石川県金沢市在住。
金沢美術工芸大学商業デザイン科を卒業後渡米、カリフォルニア美術工芸大学でガラスを学ぶ。金沢卯辰山工芸工房・ガラス 工房専門員を経て、1996年にガラスデザイン・制作のユニット「factory zoomer」をスタート。1999年、金沢に工房を設立。以後、国内外で展覧会多数。2005年金沢市内に「factory zoomer/shop 」をオープン。さらに2016年「factory zoomer/gallery」をオープンさせる。
2010年〜2016年金沢市主宰の生活工芸プロジェクトディレクターを務める。金沢にて「生活工芸展」「作る力」「繋ぐ力」展、実ショップ「モノトヒト」をディレクション。 2024年4月、2店舗を合体させたスペース「factory zoomer/life」をオープンさせたばかり。

ハタノワタル(和紙)

1971年、淡路島生まれの京都・綾部市在住の和紙職人。多摩美術大学絵画科油画専攻卒業後、黒谷和紙の研修生となる。和紙の制作のみならず、小さな箱から、家具、内装、オブジェや絵などのアート作品まで幅広く手掛け、各地の展示会などに出展している。

〒507-0013 岐阜県多治見市東栄町2-8-16
多治見ICより車で10分
JR多治見駅より東鉄バス13分「高田口」下車1km
tel. & fax. 0572 21 3368
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ももぐさカフェ
11:00–18:00 (L.O 17:30) メニュー・席の予約不可

スケジュール
2024.9 ピーター・アイビー展