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Yoshinori Yano
exhibition

矢野義憲 展

2024.4.13 SAT—4.29 MON
11:00–18:00

休廊日 4.16 tue, 4.24 wed
作家在廊日 4.13 sat

Yoshinori Yano
exhibition

2024.4.13 SAT—4.29 MON
11:00–18:00

矢野義憲 展

2024.4.13 SAT—4.29 MON
11:00–18:00

休廊日 4.16 tue, 4.24 wed
作家在廊日 4.13 sat

矢野義憲

1973 東京都生まれ
1998 スウェーデン エーランダ島の手工芸学校カペラガーデンに留学
2000 木工造形作家の元で指導を受け制作を始める
2003 福岡県糸島市 自宅に工房を構える

沼から抜けて

大きな荷物が届いたのですぐさま開封して取り出し、その存在感にドゴン族の木桶のようだと驚いた。同梱されていた手紙に、タブの木で作ったと書いてあった。矢野君、抜けたなと思った。
 「抜ける」は褒め言葉である。作家を続けていると初心の創る喜びや描く喜びを忘れ、作風への執着、自己表現や評価などの沼にはまっていく。僕は常々、抜けたいと思っているのだ。ドゴン族の造形や、日本の古い土器や雑器に触れていると救われた気がするのは、作り手がモノと一体化していて、沼の存在など微塵も感じられないからだ。矢野君の作品を見た瞬間、ドゴン族の造形に似ていると感じたのは表層的なものではなく、自然との共存と畏怖の念を感じさせる「自己」の抜け具合の良い作品だったからだろう。
 人と自然との関わりについて的確な説明を新聞に見つけたので引用したい。李禹煥さんが坂本龍一について語ったものである。李さんはモノ派の代表的な作家で、坂本さんはモノ派を気にしていたとか。
 「自分の言葉の拡大だけでは大したことはない。それは了解事項に過ぎない。了解できない部分、届かない部分とぶつかる時に出てくる音の方がもっとすごいと気がついた」と言う坂本さんの言葉に対し、
 『よく「自然と一体となる」といいますが、それは言葉のあやで、なかなか一体化するものではありません。自然の音がどんなに良くても、自然そのものには入り込めない。引き寄せたり、遠のかせたり、一種の駆け引きがそこに起こるのだと思うのです。「自分でないものがある」ことに気づくと、とても面白くなる。そして自分よりもっと大きなものがあることを知ると謙虚になります。(中略)アートも人間に根を持つようにすべきではなく、自然に根を持つようにしなければならない。それは坂本さんと同じ考えでした。彼の晩年のコンサートを聴いたとき、もうほとんどその音は音符通りの演奏ではなくて「自分の手とピアノとの間で起こっている出来事」のような感じでしたね』(李禹煥・朝日新聞/20240311)
 自然に対して埋没と客観を同時に行っているような内容だが、納得できる。木塊を前に矢野君も同じ境地だろう。今展は特に楽しみである。

ギャルリ百草 安藤雅信

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ももぐさカフェ
ももぐさカフェは常設メニューの軽食とお飲物のご用意です。
12:00–18:00 (L.O 17:30) メニュー・席の予約不可

スケジュール
4.30 tue–5.2 thu 展示替えのため休廊
5.3 fri–5.6 mon one room exhibition “momogusa sarong”
5.7 tue–5.10 fri 展示替えのため休廊
5.11 sat–5.19 sun one room exhibition オカベマサノリ展(5.14 tue 休廊)
5.20 mon–6.3 mon 常設展(火/水休廊)
6.4 tue–6.7 fri 展示替えのため休廊
6.8 sat–6.9 sun 台湾大茶会
6.10 mon, 11 tue 休廊
6.12 wed–6.16 sun 茶道具展