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内田 鋼一 展

2023.4.8 sat–23 sun
11:00–18:00

4.12 wed, 4.18 tue 休廊 / 内田鋼一 在廊日: 4.8 sat
壺・抹茶盌・掛軸・硝子絵・陶板など

アーティストトーク 教科書に載ってない焼物史7 「僕が影響を受けてきたもの」
初日(4.8 sat)11時–14時まで予約制

肩書きの無い仕事

美術作家のサム・フランシスやパブロ・ピカソが来日した時、北大路魯山人など文人趣味的な陶芸家を訪ねている。書や絵を描き、焼物を作り、料理から建築まで幅広く手掛け、精神に自由さを感じる存在、つまり日本を代表する文化を色々と具現化しているからだろう。最近の内田氏の活動を見ていると、文人趣味的な陶芸家の水脈が現代でも流れ続けていることを感じる。
作品制作も幅をどんどん広げている。特に今展では絵画的な表現が興味深い。硝子絵や大きく表装された水墨の抽象画、黒陶の陶板にも絵が施されている。黒陶は粘土を泥団子のように表面を磨き、疵による線描きをし、燻し焼をして艶とマットの差を利用してさりげなく仕上げている。プラチナ彩の茶盌の線描きも共通して表現がうるさくならないよう、知り尽くした素材を活かしながらモノトーンに収めている。簡単そうに見えて、氏の経験と感性からしか生まれ得ない手練れた表現で、思わず唸ってしまった。今展ではうららかな春の山に囲まれた空間で一つ一つの作品と対峙し、幅の広さと、さりげなさ、手練れも技術力を凝視して頂ければと思う。

安藤 雅信

内田鋼一

1969 愛知県名古屋市生まれ
1990 愛知県立瀬戸窯業高等学校陶芸専攻科修了
1992 三重県四日市市に工房を構え、制作拠点を置き、個展を中心に活動を始める
2012 滋賀県朽木に穴窯を築窯
2015 三重県四日市市に萬古焼をテーマとする私設美術館「BANKO ARCHIVE DESIGN MUSEUM」を開館
現在、三重県四日市市にて制作

主な個展・企画展
1999 「東海の陶芸」(名古屋国際会議場、愛知)
2000 「うつわをみる 暮らしに息づく工芸」(東京国立近代美術館工芸館)
2003 「UCHIDA KOUICHI」(パラミタミュージアム、三重)
2004 「静謐なかたち UCHIDA KOUICHI WORKS 2003-2004」(リバーリトリート雅樂倶 4TH ミュージアム、富山)
2006 「陶芸の現在、そして未来へ CARAMIC NOW+」兵庫陶芸美術館)
2008 「新進陶芸家による『東海現代陶芸の今』」(愛知県陶磁美術館)
「ART IN MINO ’08 土から生える」(市之倉窯場跡、大川採土場他、岐阜)
2010 「第3回智美術館大賞展 現代の茶―造形の自由」(菊池寛実記念智美術館、東京)
「茶事をめぐって―現代工芸の視点」(東京国立近代美術館工芸館)
2011 「MADE IN JAPAN 内田鋼一 COLLECTION」(MUSEUM as it is 、千葉)
「白磁・青磁の美 ―伝統と創造」特別展示
「内田鋼一 茶の空間」(樂翠亭美術館、富山)
「井上有一・内田鋼一」(箱根菜の花展示室、神奈川)
「作る力 CREATORS FOR EVERY DAY LIFE」(金沢21世紀美術館、石川)
2012 「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012」(新潟)
「交差する視点とかたち」(札幌芸術の森美術館、北海道立釧路芸術館)
2013 「内田鋼一展 ―うつわからの風景」(パラミタミュージアム、三重)
2015 「内田鋼一展 ―手と眼」(樂翠亭美術館、富山)
2017 「沼波弄山生誕三百年 BANKO 300TH」 総合プロデューサーに就任
2018 沼波弄山翁 生誕三百年 企画展
「萬古焼の粋―陶祖 沼波弄山から現在、未来に繋がる萬古焼」(ばんこの里会館、三重)を企画、監修
2019 「内田鋼一展―時代をデザインする」(兵庫陶芸美術館)
「平成30年度日本陶磁協会賞」受賞
2020 三重県の菰野町にある「湯の山 素粋居」の設計デザイン、アートワークの監修及び総合プロデューサーに就任
2021 「 近代工芸と茶の湯のうつわ -四季のしつらい-」(国立工芸館、金沢)
国内外で、個展、グループ展、企画プロデュース等、多数

硝子絵

アーティストトーク
教科書に載ってない焼物史7 「僕が影響を受けてきたもの」

内田鋼一・安藤雅信(司会)
幅の広い収集物から選りすぐりのものについて、現物や写真から、徹底解説して頂きます
日時: 4.8 sat 15:00–16:30
場所: ギャルリ百草
参加費: 無料

掛軸/水墨画部分

初日(4.8 sat)のみ予約制

11:00–/12:00–/13:00–
混雑が予想されますので初日のみ14時までのご来廊はご予約制となります。

・ご予約は先着順で承ります。
・受付はご予約上限人数に達した時点で締め切りとさせていただきます。
・1通につき2名様までのご応募が可能です。
・14:00以降はご予約なしでご覧いただくことができます。
(状況により変更の可能性もございます。その場合は速やかにSNSでお知らせいたします)
・常設展・カフェはご予約なしでもご利用が可能です。

応募方法

ご予約方法: メール受付のみ・先着順
ご予約開始日: 3.30 thu AM 10:00より ※ご予約の際はmomogusa@momogusa.jpからの受信ができますよう設定をお願いいたします。

1. 件名には必ず「内田鋼一展 ご予約希望」としてください
2. 本文に以下をご明記ください。
・ご氏名(2名様でご応募の場合は2人分)
・携帯電話番号(2名様でご応募の場合は2人分)
・メールアドレス
・ご住所
・ご希望のご予約時間(第一希望と第二希望をお知らせください)
以上をご確認の上、momogusa@momogusa.jpまでメールにてご応募ください。
3. ご当選の方のみ、3営業日までにメールにてお知らせいたします。(迷惑メール設定の解除をお願いします)
4. その後、お客様からの確認メールをいただいた時点でご予約が完了となります。

注意事項

・ご予約の重複を防ぐため、同行者としてお名前を記入された方はご応募をお控えください。
・記入情報に不足や誤りが見受けられる場合や、開始時間より前のご応募につきましては無効とさせていただきます。
・購入には点数制限を設けさせていただく場合がございます。
・一部の作品は会期終了後のお渡しになる場合がございます。
・転売目的のご購入はご遠慮ください。
・前日や早朝からの待機はご遠慮ください。防犯上、営業時間外は敷地内駐車場を閉鎖いたします。

〒507-0013 岐阜県多治見市東栄町2-8-16
多治見ICより車で10分
JR多治見駅より東鉄バス13分「高田口」下車1km
tel. & fax. 0572 21 3368
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ももぐさカフェ
期間中、BANKO archive design museumカフェのジャムや焼菓子の販売がございます。 その他、ももぐさカフェ企画展限定メニューや、常設メニューをお楽しみください。
11:00–18:00 (L.O 17:30) メニュー・席の予約不可

スケジュール
4.28 fri–5.7 sun minä perhonen + 百草 つくりの回生IX 第一部
5.8 mon–5.12 fri 展示替えの為休廊
5.13 sat–5.28 sun minä perhonen + 百草 つくりの回生IX 第二部