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minä perhonen + 百草
つくりの回生 IX. 「山を抜けて」

第一部 2023.4.28 FRI → 5.7 SUN
第二部 2023.5.13 SAT → 5.28 SUN

*会期中一部事前予約制(4.16 SUN 10:00より予約開始)
・4.28, 29, 30 / 5.13, 14 終日予約制
・5.20, 21 14:00以降入場自由
・上記以外は入場自由
詳細および予約はこちら
第一部は、5/1(月)~ 14:00以降はご予約がなくてもご入場いただけます
お気軽にご来廊ください(ご予約済みの方が優先となります)

11:00—18:00
休廊日 | 5.17 WED, 23 TUE
デザイナー 皆川 明 在廊日 | 4.28 FRI—30 SUN

山を抜けて

雨や雪が山の土壌に染み込み、やがて湧き水となって地上へととうとう湧き出し、生命に恵として循環するのに数十年から100年近くかかるという。
それまでの時間、ゆっくりと土壌で濾過されミネラルを蓄えて、澄んだ湧き水となっていく。
デザインも姿、形になるまで、社会の中にある多様な連鎖を通り、デザイナーの思考と想像の過程で材料や技術と出会いながら、物としての存在を得る。
そんな澄んだ湧き水のような存在を、この『つくりの回生』では考えていきたい。

皆川 明

「つくりの回生」の拡がり

「売り手良し・買い手良し・世間良し」の三方良しは、日本ではよく知られた近江商人の基本思想である。これに皆川さんと僕は共感し、作り手を加え、四方良しにして「つくりの回生」のコンセプトとした。一回目の2010年から13年が過ぎ、社会はコロナ禍とウクライナ問題で大きく変化し、立ち止まって地球・資源・働き方について考え、地方で農作を始めた人は確実に増えたような気がする。
ミナ ペルホネンは創立時から三方良しを実践してきて、ファッション業界で異色の存在である。リーダーであった皆川さんは社長業を田中景子さんに譲り、培ってきた思想をミナ ペルホネン以外の組織にも広げようとしている。百草も多くのアドバイスを頂いているが、革命的とも思える皆川さんの思想を実践していくのにハードルは高い。前回から始まったやや難ありの器に絵付けをして再生させる「A LITTLE B / LET IT B」は僕らを勇気づけ、今展では更にそれを発展させた絵付け作品を皆川さんは制作してくれた。
作り手は考えていることを形にして世に送り出しているようで、実は社会からの要望への答えもそこに含ませている。ミナペルホネンが培ってきた30年近い革新的な歩みは、社会の要望を汲み取って形にしたものだ。この思想への共感と共に理解され、拡がっていくことを願って止まない。

安藤 雅信

「つくりの回生」

2009年の夏、岩手県の山の中で皆川さんと偶然出会った。彼の書籍を読んでいたので、「100年続ける会社」についての考えを、ほぼ初対面なのに様々な角度から質問したことを覚えている。返ってくる言葉は、予想と正反対の答えばかり。その幅の広さと奥の深さに感心した。

2010年12月、第一回目の展覧会前、ここから続く展覧会にタイトルを付けようという事になり、minä perhonenと百草に通底する言葉を探した。『デザインがプロセスを含めて自分たちらしい事である様に「回」という文字はそのキーワードとなる。私達は想像の着地点を目指してものを作り、新たな視点による形を探す。このプロセスには「余」を生む宿命があり、その「余」を新たな生命に変えていくもうひとつのプロセスが必要となる。それが二重のプロセス「回」となる。その事が「つくる」に関わる人と時と物の持つエネルギーをデザインという領域で生かす道だと思っている。』

皆川 明 | ミナ ペルホネン デザイナー

1995年に「minä perhonen」 の前身である「minä」を設立。ハンドドローイングを主とする手作業の図案によるテキスタイルデザインを中心に、衣服をはじめ、家具や器、店舗や宿の空間ディレクションなど、日常に寄り添うデザイン活動を行っている。デンマークのKvadrat、スウェーデンのKLIPPANなどのテキスタイルブランドへのデザイン提供、新聞・雑誌の挿画なども手掛ける。

minä perhonen(ミナ ペルホネン)

1995年、デザイナー皆川 明により設立。自然の情景や社会への眼差しから想像を広げ、丁寧につくり進めたテキスタイルデザインを特徴とするブランド。衣服に始まり、インテリアへとデザインの幅を広げながら、日々のための長く続くものづくりを目指す。

出品内容

*minä perhonen
thank you very badge / piece, bag / basket bag / bucket bag / book cover / usagi cushion / onomekaman / inukuma / Quzyla / ハギレセット / パニーニバッグ / ファブリックボード / インテリアファブリック / ブランケット / ラグ / タオル / トレイ / 手ぬぐい / サーモマグ / マスキングテープなど
(以上、第一部中心に出品)
- frost gardenワンピースなど百草先行発売の洋服
- 2023 spring / summer collectionより
ブラウス / ドレス / スカート / パンツ / ニット / カットソー / デニム / コート / 靴下 / バッグなど
(第二部に出品)

*minä perhonen × momogusa | 百草サロン
- 百草サロンのための新作テキスタイル“run run run”の百草サロン
- インテリアファブリックを用いた百草サロン
- 様々な minä perhonen テキスタイルから生まれた限定サロン

*皆川 明 × 安藤 雅信 | アートピース・器
- A LITTLE B / LET IT B , ちょっとマット / PLACE MAT
- その他、コラボレーションの器

A LITTLE B / LET IT B、ちょっとマット / PLACE MAT ギャルリ百草

17世紀オランダの食器や古道具に影響を受け、一枚一枚異なる微妙な歪みや使用し続けるにつれ現れる貫入やシミなどの佇まいを目指し、手仕事で数千種類の定番器類を工房スタッフと共に作り続けている。

彫刻を学んできた原点である立体塑造から考案した、定番として作り続けられる成型方法は独自のもの。ロクロ制作や圧力鋳込みなど量産可能な成形方法に比べ、味わいを重視するこの工房の技法は非効率で歪みの差異が出やすい。更に全面釉薬は裏表を意識させない作品の特徴でもあり、テーブルを傷つけにくいような配慮でもあるが、一点一点が異なる歪みや設置面の不安定な器が焼き上がってしまう。それらは使用の場面や使い手の好みによりB品とみなされる。
そうしてはじかれたおびただしい数の食器類に、ミナ ペルホネンの皆川 明氏は「歪み・不揃い・貫入・総釉は安藤 雅信作品の特徴。それは一目で見分けが聞く安藤さんの特徴なのに、はじいてしまうのは本末転倒では」と、それらを活かすプロジェクトを考えてくれた。それが「A LITTLE B / LET IT B」である。それらに皆川氏が絵付けをし「あるがまま、なすがままのちょっとB的な器たち」として2021年「つくりの回生Ⅷ」よりスタートさせた。
一品一品、器には流れるような筆致の絵付けが施され、minä perhonenのテキスタイルを用いた器のガタつきを吸収する大小二種類のマットを考案して下さり、「ちょっとマット/PLACE MAT」と名付けられた。日々楽しめるリバーシブルのマットは洗濯も可能。(鍋敷き等、熱の加わる使用は不可)
皆川さんのユーモアと思想は実に素晴らしい。

トオクのトーク「百問百答」

小さな空間で密着感ライブ感を楽しんで頂く、恒例のチカクのトークに対し、遠くのより多くの人々にお届けできる機会が作れないか、と考えました。しかもトオクでありながらもコミュニケーションを取れる方法をと、全て質問形式という異例のトークです。

◎質問をお寄せください
皆川 明さんへのご質問は、お申込みの際にstores備考欄へお書き頂きますようお願いいたします。抜粋してのお答えにはなってしまいますが、出来る限りお応えさせて頂きます。

日時 | 4/28(金) 18:30–20:00
登壇 | 皆川 明(聞き手 安藤 雅信)
場所 | バロー文化ホール 小ホール
定員 | 300名
参加費 | ¥2,000(税込・チケット事前購入制・thank you very badge付き)
※thank you very badgeの種類はお選びいただけません。
対象 | 中学生以上

駐車場開場 17:00–
開場 17:30–
開演 18:30–

ご予約について

ご予約開始日 | 4/6(木)AM 10:00より百草オンラインショップにてチケット販売開始
トオクのトークでは、皆川さんへの質問を受け付けます。チケットをご購入の際、備考欄に質問をご記入ください。

注意事項

- チケット購入後のキャンセル・返金及び、お客様のご都合により来場されなかった場合の払戻しはお受けできません。ご了承の上、お申込みください。
- つくりの回生IX「山を抜けて」展への入場は別途ご予約が必要です。こちらの入場予約は4/16(日)10:00から開始します。詳細は特設サイトをご確認ください。
- 当日はご到着順の入場となります。会場スタッフの誘導に従ってください。
- ご入場の際は、事前に電子チケットのチェック画面を表示して受付へお並びください。
- 未就学児の方は、1名まで保護者様の膝の上でご参加いただけます。
未就学児の方が座席を使用する場合はチケットの購入が必要です。(ベビーカーは会場内にお持ち込みいただけません。)
- ベビーカーは受付でお預かりさせていただきますので、スタッフにお声掛けください。
- 車椅子等介助が必要なお客様はお申込み前にギャルリ百草まで必ずお問合せください。車椅子席の数には限りがございます。予めご了承ください。
- 駐車スペースに限りがございます。可能ならば公共交通機関にてご来場いただきますようお願いいたします。(JR多治見駅から徒歩12分です)
- 敷地内駐車場が満車の場合、多治見駅北口周辺の有料駐車場をご利用ください。駐車場敷地外の私有地(道路)に駐車することは絶対におやめください。
- 時間に余裕を持ってお越しください。
- 敷地内及び駐車場内での事故、盗難等のトラブルにつきましては、一切責任を負いかねます。
- 会場内では飲食禁止。撮影は控えめに。録画・録音はご遠慮ください。
- 当日の問い合わせ先: ギャルリ百草 0572-21-3368
※バロー文化ホールへのお問い合わせはご遠慮ください。
バロー文化ホール 駐車場のご案内
バロー文化ホール 徒歩でご来場の方へのご案内

チカクのトーク

2016年「つくりの回生Ⅴ」より始まった「チカクのトーク」。4年ぶりに、at the table est 2015*中條順子さんのお料理とドリンクをお楽しみ頂きます。通常はヴィーガン料理ですが、今回はヴィーガン以外の食材もお楽しみください。
久しぶりに美味しいお料理と飲み物を頂きながらの会、和気藹々とお話が弾むことでしょう。

日時 | 4/29(土)18:00-19:30
場所 | ももぐさカフェ
参加費 | 10,000円(税込・フード、1ドリンク付き)
定員 | 25名

ご予約について

ご予約開始日 | 4/14(金)AM 10:00より百草オンラインショップにてチケット販売開始
※チカクのトークご参加のお客様は、当日14時以降はご予約なくご入場いただけます。

*at the table est 2015

アレルギー、宗教上の理由など、様々な理由で食の選択肢が限られている人達もたくさんいらっしゃいます。すべての人達が気負うことなくひとつのテーブルを囲み、食卓をともにすることができるように。From Table to Peace.これが私たちの願いです。

中條 順子 profile

愛知県岡崎市出身。田畑に囲まれた町に生まれ、虫取りに夢中になったり、食べられる野草を研究しながら下校した幼少期。結婚を機にしぶしぶ始めた料理にいつの間にかハマり、ヴィーガンを独学で学ぶ。2015年、at the table est 2015をオープンし現在に至る。

ワークショップ 「わたしだけの紐付き袱紗をつくろう」

紐付き袱紗(ひもつきふくさ)に、minä perhonen piece, の布でパッチワークを施し自分だけのオリジナル袱紗をお作りいただきます。
物を包んだり掛け布、敷き布、と多様に使える紐付き袱紗。今回のワークショップでは、紐付き袱紗の「物を包む」用途を楽しく想像できるスペシャルなセットをご用意しました。chouchoの舞うMITANIカップ(皆川 明 × 安藤 雅信)と、その中に収まるVOSTOK laboの焼菓子をオリジナルの紐付き袱紗でくるくる包みピクニックに。いただく時には膝に広げて敷き布に。
皆川 明さんの直接のご指導を受けられユニークな発想に触れられる貴重な機会です。

日時 | 4/30(日)10:30–13:00(10:00 受付開始)
場所 | バロー文化ホール 展示室A
定員 | 50名
参加費 | ¥20,000(税込) 焼菓子と器付き
対象 | 中学生以上
持ち物 | 基本的な裁縫道具一式(※必須:縫い針、まち針、刺繍糸、糸切りバサミ、布切りバサミ)

講師 | minä perhonen 皆川 明
説明 | 百草 安藤明子

◎紐付き袱紗とは
二枚合わせにした手縫いハンカチの一つの角に紐が付いていて多様な使い方ができる百草オリジナル製品です。プレゼント包みをして、紐の先をくるりと巻き付け終わりを挟みます。補強のための虫止めと紐通しのループの絹糸がアクセントとなっています。

使用例
- のし袋・月謝袋や小さな贈り物を包み礼節を表す。
- お弁当やおやつを包んで。そのままティーマットに。
- かばんの中で、冷たいペットボトルを包み水滴を吸収して。
- 携帯する本が傷まないようにくるむ。
- 手帳とペン、旅荷物の小物等を一纏めに。
- 籠バッグの目隠しに紐を持ち手に結び付けて。
- 角のループに紐を通せば、お食事時のエプロンに。

ご予約について

ご予約開始日 | 4/15(土)AM 10:00より百草オンラインショップにてチケット販売開始
※ワークショップご参加のお客様は、当日14時以降はご予約なくご入場いただけます。(ご入場前に出張カフェをご利用できます)

注意事項

- 4/30(日)はバロー文化ホールで他に複数の大きな催しが行われますので、施設の駐車場のご利用が困難となります。多治見駅北口周辺の有料駐車場をご利用くださいませ。(JR多治見駅からは徒歩12分です)駐車場敷地外の私有地(道路)に駐車することは絶対におやめください。
- 時間に余裕を持ってお出掛けください。 - 敷地内及び駐車場内での事故、盗難等のトラブルにつきましては、一切責任を負いかねます。
- 当日の問い合わせ先:ギャルリ百草 0572-21-3368
※バロー文化ホールへのお問い合わせはご遠慮ください。
バロー文化ホール 駐車場のご案内
バロー文化ホール 徒歩でご来場の方へのご案内

入場の事前予約について

混雑が予想されますので 4/28, 29, 30, 5/1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 13, 14 は終日ご予約制です。
①11:00–
②12:00–
③13:00–
④14:00–
⑤15:00–
⑥16:00–
⑦17:00

5/20, 21は14:00までご予約制です。
①11:00–
②12:00–
③13:00–

- 上記の日以外はご予約なしでご覧いただけます。(状況によりましてはお待たせすることもございます)
- ご予約の重複を防ぐため、同行者としてお名前を記入された方はご応募をお控えください。
- 中学生未満のお子様はご予約なしで同伴していただけます。

来廊のご予約は予約サイトにて
・ご予約はこちらからお願いいたします。
ご予約開始日 | 4/16(日)AM 10:00より

出張カフェ・販売(庭・ももぐさカフェにて)

4/28 fri

*庭
ふじっこぱん | 国産小麦の自家製酵母パンとお菓子
fruits cafe LUPOS | 珈琲、生搾りジュース、焼菓子、ケーキ

*ももぐさカフェ
中條順子、at the table est 2015 | vegan meal&sweets, drink

4/29 sat

*庭
パン屋 二兎 | 自家培養発酵種で醸す毎日のパン
fruits cafe LUPOS | 珈琲、生搾りジュース、焼菓子、ケーキ

*ももぐさカフェ
中條順子、at the table est 2015 | vegan meal&sweets, drink

4/30 sun

*庭
ふじっこぱん | 国産小麦の自家製酵母パンとお菓子
タイペイシャオツー | ルーロー飯、台湾スパイスチャイ

*ももぐさカフェ
煤と棲む | 手廻し焙煎珈琲と菓子

5/13 sat, 14 sun

*庭
mimosa | クラシックドーナツ、焼菓子
MIROKU COFFEE | 自家焙煎珈琲、焼菓子

*ももぐさカフェ
Teryori Oya | 旬菜のキンパとキッシュ、旬の果物で甘味とドリンク

〒507-0013 岐阜県多治見市東栄町2-8-16
多治見ICより車で10分
JR多治見駅より東鉄バス13分「高田口」下車1km
tel. & fax. 0572 21 3368
google maps

ももぐさカフェ(出張カフェ開催日以外)

minä perhonen + 百草 つくりの回生 限定軽食メニューやその他、常設メニューをお楽しみください。
11:00–18:00 (L.O 17:30) メニュー・席の予約不可

お知らせ

- minä perhonenデザイナーの皆川 明さんは在廊期間中、たくさんのお客様とコミュニケーションを取るために在廊してくださいます。皆様が気持ち良く展示をお楽しみいただけるよう、サインのお願いはお断りさせていただきます。恐れ入りますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
- ギャラリー内では展示の都合上、お手荷物をお預かりしています。保管場の混乱を防ぐためにも、小さくまとめたお手荷物でお越しいただきますようご協力をお願いいたします。
- 駐車場に限りがあり周囲に有料パーキング等がないため、できるだけ乗り合わせていただくか公共交通機関にてお越しください。
- 近隣は住宅地です。町内は高齢の方々も多いため、20km/h制限にて通行をお願いいたします。

スケジュール

5.29 mon–6.2 fri 展示替えの為休廊
6.3 sat– 常設展示