DM / pdf

土から生える1

Tiny Works—森北 伸 展

2022.9.10 sat–25 sun
11:00–18:00

9.14 wed, 9.20 tue 休廊 / 森北伸 在廊日: 9.10 sat, 11 sun, 25 sun

ワークショップはこちら

Tiny Works

安藤さんのご好意により、百草工房での作陶を始めたのが5月の初旬頃、暇を見つけては好きに工房に入り土いじりをした。すぐ隣では安藤さんが作陶をしているので緊張し、初めは遠慮がちに手捻りなど小さなものから始めたが、少しずつ少しずつ環境に慣れていき制作を楽しんだ。

制作は成り行きばかりで一生懸命やるしかないので何も言うことがないのだけど、休憩がてらの安藤さんとの会話、また工房に置いてある器や彫刻や絵の画集を見たり、工房スタッフの仕事ぶりを見学するなど、何気無い時間が自身の勉強となり新鮮で豊かな時間を過ごしたと思う。

初めての百草での展示は2015年の「In My Life」、普段ホワイトキューブの空間に慣れたぼくには住空間の展示がとても新鮮で楽しかったし、美術に対する考え方に多様性を持つきっかけにもなった。今回は「Tiny Works」というタイトルを付けた。そこには自分自身に対する色んな思いがあるのだけども、いつもと変わらず楽しく自由にやれれば良いと思っている。

森北 伸

1969年 愛知県名古屋市生まれ。
幼少時にクロード・モネの画集に感銘し、美術を意識する。
現在 岐阜県多治見市を拠点として、彫刻・絵画を制作・発表をしている。

ARTとART 生活の中で

スポーツ選手の語りや活躍から元気と哲学をもらう事が多い。ある大学の監督が長く続けている素晴らしい選手には「挫折と愛がある」と言っていた。挫折があってもこれが好きだという愛で乗り越えて、その後の活躍が本物になるという。一流と呼ばれる選手は大抵その道を通ってきて、その上で実践を重ねて得た理論だから説得力を持つのだろう。
春から毎週3日ほど森北君が土いじりにやってきて、お互いの芸術観を吐露しながら制作して過ごした。過去にくじけそうな時が何度もあったが、美術・描く事・作る事が好きで今までやってこられたという共通点があり、アートと生活の距離感が似ていると思った。齢を重ね、好きなものを通して出来た縁で人間関係が広がり、また制作も楽しめている。一流選手の挫折と愛ほどではないが、この気持ちを大事にし続けるアートを表す言葉はないだろうかという話になった。
森北君に以前から「スモールアート」という言葉を聞いており、気になっていた。愛知県芸彫刻科を卒業して初の展覧会をした白土舎の土崎さんが提唱した考え方らしい。好きで作品を作り、好きでギャラリーを始め、好きで作品を購入する。例え、小さな経済であろうと、好きであるという共感が存在する世界のことだと僕は解釈している。国際的にはアートとマーケットがリンクしているアートワールドがアートビジネスを動かし、美術史を作っている。しかし、そこを目指さず、アートに関わり続けたい者もいるだろう。アートワールドに入るかはいらないかは結果であり、それよりも初源的な気持ちを持続し、何があっても愉しみたい。森北君はそれをTiny worksと呼んでいると思う。
今展では焼物と異素材を合わせた彫刻、絵画、シルクスクリーンの小品など様々なものが出品される。初心に戻ることはとても難しいが、思い出しながら先を見つめることは可能である。そんな展覧会になると確信している。

安藤 雅信

「土から生える」シリーズについて

2008年に行われた美濃を舞台にしたアートプロジェクト「土から生える」。ジャンルを超えた作家と美濃らしいそれぞれの場との出会いにより生まれた素晴らしい展示であった。14年経た今、その評価が高まっており続編計画の動きもある。主宰の一人という立場でもあり、この秋から春にかけ、百草で開催する当時の参加作家三氏の展覧会にこのサブタイトルを付けた。新しいプロジェクトに向けてバトンを繋ぎ助走とするという意味でも。

ワークショップ 人形(ひとがた)を粘土で作り、野焼きしよう

A. 制作

9.11 sun 14:00–15:30
持ち物 エプロン・タオル
集合場所 百草

B. 野焼き

9.25 sun 8:00–17:00
持ち物 作業着・タオル
集合場所 百草
雨天延期

A+B参加費 3,000円
AかBどちらかのみ参加 2,000円
定員 A. 10名 / B. 10名+若干名
参加費は当日、ギャラリーカウンターにてお支払いください

・A B共に集合場所は百草です。
・A制作の作業場所は、応募人数により、百草内またはstudio MAVO(スタジオ・マーヴォ/車で5分)となります。その場合は駐車場に限りがございますので、乗り合わせて移動頂くことになります。(studio MAVO 多治見市山吹町2-31)
・B野焼きの実施場所は百草駐車場となります。集合後ご案内いたします。
・Bのみ参加の方は、乾燥させた作品を8時までに持ち込んでください。
・野焼きする作品は一人2個までとさせていただきます。大きな作品はご遠慮ください。

予約について

予約開始 9.3 sat AM10:00より
※ご予約の際はmomogusa@momogusa.jpからの受信ができますよう設定をお願いいたします。
・特に指定がない場合は、AとB両日のご予約となります。
・AまたはBどちらかのみのご予約の場合は、メールにてご予約の際、ご希望をお知らせ下さい。

1. 件名は必ず「森北 伸 ワークショップ 予約希望」としてください。 2. 本文に以下をご明記ください。
-ご氏名(複数名でご応募の場合には全員分)
-携帯電話番号(複数名でご応募の場合には全員分)
-メールアドレス
-郵便番号・ご住所
-AまたはBのみ参加希望の場合はご希望のアルファベットをお知らせください。 以上をご確認の上、momogusa@momogusa.jpまでメールにてご応募ください。
3. 二日以内にメールにてお知らせいたします。(迷惑メール設定の解除をお願いします)
4. その後、お客様からの確認メールをいただいた時点でご予約が完了となります。

〒507-0013 岐阜県多治見市東栄町2-8-16
多治見ICより車で10分
JR多治見駅より東鉄バス13分「高田口」下車1km
tel. & fax. 0572 21 3368
google maps

オープニングイベント
9.10 sat 14:00–17:00
やきとりしんちゃん(投げ銭制)
カマドブリュワリーのクラフトビール

ミモザの日
9.10 sat, 11 sun 11:00–
削り氷: 初秋の味覚の自家製シロップかき氷)

ももぐさカフェ
森北伸展 ライトランチメニュー
11:00–18:00 (L.O 17:30) メニュー・席の予約不可

スケジュール
9.29 thu– 10.3 mon 常設展 火・水休廊
9.30 fri 盆栽ワークショップ
10.4 tue– 10.7 fri 展示替えのため休廊
10.8 sat– 10.23 sun 土から生える 2 伊藤慶二展