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暮らしの造形 XI

2022.2.26 sat–3.13 sun
11:00–18:00

3.1 tue, 3.9 wed休廊 / 辻和美 在廊日: 2.26 sat, 27 sun / ナカオタカシ 在廊日: 2.26 sat

初日のみ予約制(詳細は下部をご覧ください)

辻和美

金沢美術工芸大学商業デザイン科卒業後、カリフォルニア美術大学(CCAC)卒業。ガラスを学ぶ。その後日本に戻り金沢卯辰山工芸工房にて専門員を務め、1999年に独立。金沢市内にガラス工房「factory zoomer」を設立。作家の日常の身近なテーマをガラス素材にて表現。器やアートの境界をとくに意識しない物作りをする。

1999年 発電所美術館にて「三人のGLASS展」出品。
2005年 金沢市犀川ほとりに「factory zoomer/shop 」をオープン。
2006年 群馬県立館林美術館にて「光のかけら」展に出品。
2008年 「Daily Lifeー辻和美作品集」上梓。
2009年 金沢市文化活動賞受賞。
2010年 金沢21世紀美術館「KOGEIいろいろ」出品。
2010年〜2016年 金沢市主宰の生活工芸プロジェクトディレクターを務める。
金沢にて「生活工芸展」「作る力」「繋ぐ力」展、実ショップ「モノトヒト」をディレクション。
2016年 金沢市広坂に「factory zoomer/gallery」をオープン。
2020年 名古屋ミッドランドスクエアにて「Daily Life-reclaimed blue-再生ガラスによるクリスマスツリー」制作、設営。同作品で日本空間デザイン賞、サステナブル賞受賞。

●現在作家を含め5人で制作に携わる。日本全国をはじめ韓国、アメリカなどで個展多数。

ナカオタカシ

1972年 愛知県名古屋市生まれ。
2001年 合成樹脂、FRP(Fiber Reinforced Plastics)を用いて制作を始める。
以降、名古屋市内のアトリエにて制作を続ける。

暮らしの造形—生活工芸オルタナティヴ

安藤雅信
オルタナティヴ(Alternative)には「もうひとつの選択、代替」という意味がある。僕がこの言葉を知ったのは、60年代に反体制のうねりとなったロックが、70年代には商業主義に取り込まれて本来の力をなくしたことから、個人の思いを取り戻すべく活動し始めたオルタナティヴロックからだった。その存在にある種の共感を持ち、オルタナティヴに似た日本語があれば生活工芸にも使いたいなと思っていた。
 2010年に催した第一回の暮らしの造形展で「文明と共に変化し続ける日常生活に合致することが、生活工芸には求め続けられるであろう。離れてみたり、中に入ってみたりして、常に日常に鋭く関心を向けていなければならない。現代美術と表裏一体である。暮らしの造形とは、作家が切り取った日常を、生活道具や彫刻、絵画に置き換える行為を言う。二人(三谷龍二・辻和美)の活動や興味の幅の広さを知ると、日常食器だけでなく、美術作品を制作することに必然を感じるし、それは自然な行為だと思えてくる」という文章を書いた。
 今展のタイトルを決める時、辻さんの口から「生活工芸オルタナティヴ」と出て驚いた。ここ10年程の間に生活工芸スタイルが踏襲され、拡がりつつある方向性に対しての反骨の言葉だと思った。「スタイルに固まらず、自分の興味に真摯に向き合えば、常にもう一つの選択をし続けることになる」と彼女は言いたかったのではないか。今展に参加する辻さんとナカオ君の共通のテーマは「プラスティック」 。二人は新たな価値をプラスティックに見出し、作品に活かしている。辻さんはガラス・金属製品や陶磁器などの代替物として発展してきたプラスティックが、ペットボトル飲料で独自の形を持ったことを発見し、それをガラス素材で写すという、ある意味パロディーのような作品を展開した。ガラスの代用品として使い捨てされることが多く、強度を持たせるための凹凸があるペットボトルに、造形的な面白さと、写し写されの逆輸入的価値を発見するというまさに辻さんのオルタナティヴ。
 一方のナカオ君は工芸にはほとんど使われることのない、FRPというプラスティック素材を扱う作家である。実素材の代替物として用いられることが多かったFRPを使い、磨き上げた乳白色の渋い素材感を生かしながら、日常生活の道具を丁寧に作っている。光の透けが何とも言えない鈍さを持って美しい。  生活工芸オルタナティヴの意味に、アーティスティックな視点を持つと付け加えても良いのかもしれない。生活工芸の本質は技を極めることではなく、アートを指向するのでもなく、自我の表現でもない。強いて言えば、あまり価値をおかれていないものに、新たな価値を与えることでないか。二人の活動を見てきて、そう感じている。

暮らしの造形—生活工芸オルタナティブ 記念トークショー

辻和美+三谷龍二+安藤雅信|生活工芸と海外

展覧会の関連企画としてトークショーを開催致します。今展もこのトークショーも生活工芸の可能性を問うものです。(主催は工芸青花・新潮社となります)
日時: 2月26日(土)17:00–19:00
会場: ギャルリももぐさ 岐阜県多治見市東栄町2-8-16
定員: 35名
会費: 3500円
主催: 工芸青花  予約は下記にてお願い致します

つどう展2 工芸青花にて

毎年冬におこなっている「生活工芸」作家の3人展、今年の主題も昨年につづき「つどう」です。安藤雅信(陶)、辻和美(ガラス)、三谷龍二(木工)の3人が3組ずつ監修、共作した茶箱、珈琲茶箱、朝食セット、デザートセットなど9組を展示します(於工芸青花)。いずれも今年5月に北京でおこなう3人展(北京のギャラリー莨室と青花共催の生活工芸展)で展示販売するもので、東京での展示は、その完成披露の会でもあります。
おなじ建物の別室(悠庵)では、3作家の近作を展示販売します。『工芸青花』の新刊17号(1月末刊)では「生活工芸と村上隆」という特集を組みました。そこで多くが語られていますが、2000年代に主流化し、「近代工芸史を切断した」(広瀬一郎/桃居)とされる生活工芸の核心的現在を御覧いただけましたら幸いです。

会期: 2022年2月25日(金)–3月1日(火)
*2月25日は青花会員と御同伴者1名のみ
時間: 13時–20時
会場: 工芸青花+悠庵 東京都新宿区横寺町31-13 一水寮(神楽坂)
出品: 安藤雅信 辻和美 三谷龍二

プラスティック茶会

作家と共にプラスティックをテーマにした茶会を開催します。
2月27日(日)11:30–12:30 / 13:30–14:30 / 15:30–16:30
各席10名 / 6,000円

ご予約方法

ご予約開始日: 2月13日(日)AM 10:00より
※ご予約の際はmomogusa@momogusa.jpからの受信ができますよう設定をお願いいたします。

・件名は必ず「プラスティック茶会 予約希望」としてください。
・本文に以下をご明記ください。
・ご氏名(複数名でご応募の場合には全員分)
・携帯電話番号(複数名でご応募の場合には全員分)
・メールアドレス
・郵便番号・ご住所 
・ご希望のご予約日時(第一希望と第二希望をお知らせください)
・アレルギーの有無
以上をご確認の上、momogusa@momogusa.jpまでメールにてご応募ください。
3.ご当選の方のみ3日以内にメールにてお知らせいたします。
(迷惑メール設定の解除をお願いします)
4.その後、お客様からの確認メールをいただいた時点でご予約が完了となります。

注意事項

・先着順で承ります。第2希望以外の日時になる場合もございます。
・受付はご予約上限人数に達した時点で締め切りとさせていただきます。
・ご予約の重複を防ぐため、同行者としてお名前を記入された方はご応募をお控えください。
・記入情報に不足や誤りが見受けられる場合や、開始時間より前のご応募につきましては無効とさせていただきます。
・キャンセルの場合には6日前までにご連絡ください。
5日前よりキャンセル料が発生いたします。
5日前〜4日前→半額返金/3日前〜当日→全額ご負担
・代理の方を立てられる場合にはキャンセル料を見合わせますのでご相談ください。
咳や発熱・嫌悪感のある場合は無理をしてお越しいただかずご一報いただけますと幸いです。

お願い

・五感で味わっていただきたいので香水や香りの強い食事をされてからのご来店はご遠慮ください。
・茶会が始まってからの写真撮影はお断りいたしております。
・お食事中以外はマスクのご着用をお願いいたします。

初日2/26(土)の予約制について

混雑が予想されますので初日のみ14時までのご来廊はご予約制となります。
11:00– / 12:00– / 13:00–
・1通につき2名様までのご応募が可能です。
・14:00以降はご予約なしでご覧いただくことができます。(状況によりましてはお待たせすることもございます)
・カフェはご予約なしでもご利用が可能です。

応募方法

ご予約方法: メール受付のみ・先着順
ご予約開始日: 2/12(土)AM 10:00より
※ご予約の際はmomogusa@momogusa.jpからの受信ができますよう設定をお願いいたします。

・件名は必ず「暮らしの造形展 ご予約希望」としてください。
・本文に以下をご明記ください。
・ご氏名(2名様でご応募の場合にはお二人分)
・携帯電話番号(2名様でご応募の場合にはお二人分)
・メールアドレス
・ご住所・郵便番号 
・ご希望のご予約時間(第一希望と第二希望をお知らせください)
以上をご確認の上、momogusa@momogusa.jpまでメールにてご応募ください。
・ご当選の方のみ3日以内にメールにてお知らせいたします。(迷惑メール設定の解除をお願いします)
・その後、お客様からの確認メールをいただいた時点でご予約が完了となります。

注意事項

・先着順で承ります。第2希望以外の時間になる場合もございます。
・受付はご予約上限人数に達した時点で締め切りとさせていただきます。
・ご予約の重複を防ぐため、同行者としてお名前を記入された方はご応募をお控えください。
・記入情報に不足や誤りが見受けられる場合や、開始時間より前のご応募につきましては無効とさせていただきます。
・購入には点数制限を設けさせていただく場合がございます。
・当日は整理番号順にご案内いたします。

〒507-0013 岐阜県多治見市東栄町2-8-16
多治見ICより車で10分
JR多治見駅より東鉄バス13分「高田口」下車1km
tel. & fax. 0572 21 3368
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ももぐさカフェ
ももぐさカフェは常設メニューの軽食とお飲物のご用意です。
11:00–18:00 (L.O 17:30) メニュー・席の予約不可

スケジュール
3.14 mon – 3.18 fri 展示替えのため休廊
3.19 sat – 4.3 mon 盆栽展 休廊日未定
4.4 mon – 4.8 fri 展示替えのため休廊
4.9 sat – 4.17 sun one room exhibition: antipast