2015年に譲り受けた樹木の生い茂る場は、温暖な気候もあいまって春から秋は
手をかけなければあっという間に野性味が勝ってしまいます。
けれども冬がやってきた途端、草も木も深呼吸するように静かになり、私達も
美味しい空気を深く体の奥まで吸い込み美しい景色を享受します。
ももぐささんでの三回目の展示に寄せて、柔らかな落ち葉を纏うような冬の森
を服に映しました。
皆様に冬の*sojiboken(ソジボーケン)をお届けできたら嬉しく思います。
*sojiboken
2015年に譲り受けた場の愛称
atelier scrumpcious
whole garment knit KIKITE short / Raglan dress check, black etc..
standard tunic silk cotton greige / standard tunic dress
volume sleeve top indigo, black / volume sleeve dress manazuru green, smoke purple, Japan indigo / volume sleeve HAORI
Box robe with embroidery / penguin bolero / jodhpurs pants / Denim wide pants
Kollu jacket wool / Frilled shirts / denim stroll coat
mother's hand knit socks-blue fox mix etc..
神奈川県の西端 小さな半島・真鶴にて、中山靖さん則美さんご夫妻と数名のお針子さんで営む小さな服飾メーカー、“atelier scrumpcious”。いつの頃からか、お二人のお仕事を素敵な方達が身につけていらっしゃることから知り、嬉しいことにサロンを合わせてくださっている方も。どんな方のお仕事なのだろう、とずっと気になっておりました。
自然な出会いや重なるご縁があり、念願叶い一昨年と昨年に、季節に合わせ2回シリーズでお仕事をご紹介させていただきました。
第1回2020年12月には“winter knit”と名付けscrumpciousらしいデザインとディテイル、驚くべき暖かさと着やすさのホールガーメント・ニットのお仕事、第2回目2021年6月には “linen&ramie”とし、細やかな手仕事による美しい仕立てとオリジナリティ溢れる優美な布帛のお洋服をご紹介いたしました。
本来ならば、真鶴の山と海より、お二人から一点一点を手渡しされるべきお仕事を私どもに委ねてくださった貴重な機会でした。
そして今年も、“冬の森-WINTER FOREST”というテーマで素敵なお洋服をご用意くださり、百草でお披露目の機会をいただきました。冒頭のメッセージと画像から広がる世界観、真鶴の森と深い碧の海。それは冬のsojiboken(ソジボーケン:素地冒険)、荒地を開拓しつくったお二人の基地。
勝手な解釈ですが、素地の“地”は大地・地面であり生地。土や樹々との関わり(冒険)がまた、生地に施される手仕事(冒険)に表現されて。
それは何日もかかる手仕事であったり、やりたい事を丹念に伝え、手の代わりとなって寝ずに働き続ける一昨年からの愛弟子、刺繍マシンであったり。
お二人の冒険はまだまだ続きます。
2022年秋から冬への移行期、百草に忽然と現われる真鶴の冬の森、SCRUMPCIOUSの素地冒険の世界へ、是非楽しみにいらしてください。
安藤明子
※マスク着用・手指消毒・検温・換気・人数制限等、感染予防に気を配りつつ営業いたします。ご協力をお願い申し上げます。
1999年 東京にてヴィンテージウェブショップ・ショールームをスタート後、鎌倉路面店を経て2011年 真鶴半島でオリジナルの製作を本格的にスタート。海外への買付けでアンティークの手仕事にふれ、2012年からの定番、袖に特徴のあるボリュームスリーブスタイルなどが生まれる。昔ながらの針仕事を継承するお針子と共に布帛の仕立てを。機能性・エコロジーのホールガーメントニットを小規模のニッターと製作している。2015年、半島内に荒地を開拓しはじめたsoji bokenでは、2017年よりショップやイベントスペースとして不定期にオープンデイを開催しつつ平行して開拓継続中。
2022年4月クレマチスの丘 「ヴァンジ彫刻庭園美術館 開館20周年記念展 Flower of Life 生命の花」展出品
2022年5月オープンデイ再開
ブランド名は、かつてイギリスで「すてき!」「おいしい!」といった喜びを表現するときに使われていたというフレーズ「SCRUMPTIOUS」から。
〒507-0013 岐阜県多治見市東栄町2-8-16
多治見ICより車で10分
JR多治見駅より東鉄バス13分「高田口」下車1km
tel. & fax. 0572 21 3368
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ももぐさカフェ
期間中は、常設メニューに加え、サイドメニューとしてスープ、デザートなどをご用意します。
スープをパンプレートに添えてライトランチ、またデザートはお飲み物とご一緒にどうぞ。
11:00–18:00 (L.O 17:30) メニュー・席の予約不可
スケジュール
11.12 sat, 13 sun 交種茶会: 菓子屋ここのつ・安藤雅信
11.19 sat–12.18 sun 百のギフト
1.14 sat–1.29 sun 百草冬百種展