into the field
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“into the field”

KIGI
Yoshie Watanabe
&
Etsuko Sonobe

In Momogusa

2022. 4. 29 FRI ---- 5. 15 SUN
11:00 ---- 18:00

休業日 5月2日(月) 10日(火) 11日(水)

在廊日 渡邉良重 4月29日(金) 30日(土)
    薗部悦子 4月29日(金)

共催  ギャルリ百草 / OUR FAVOURITE SHOP
協賛  株式会社スミノエ

大きなラグを発表します。
昔から数々の緞帳などを手がけてきたスミノエの技術を現代に活かし、丁寧に時間をかけて手作りしたユニークなラグがうまれました。このラグがひとつあなたの部屋にあることを想像してください。
一方わたしは、日本を代表するジュエリー作家である薗部悦子さんとこれまで数々のコラボレーション作品を作ってきました。いくつかを抜粋し、そして、新たなコラボレーション作品を発表いたします。
この機会に是非、百草の地で、野原に分け入って、あなたにとっての宝物を探してください。

KIGI 渡邉良重

恥ずかしながら、私がギャルリ百草を知ったのは一昨年前の夏、そして昨年秋に初めて訪れました。
そして前情報もあまり持たずお伺いしましたので、正直、驚いてしまいました。
趣のある日本家屋、小さな白い部屋が突き出すようにありました。そのあり方を妙に懐かしくも感じました。

普通ではない展示空間にため息をつき、しばし見とれてしまい、機会があったらここで展示をしてみたいと思いました。
なので、こうして展示の機会をいただけてとてもありがたいです。
わたしと薗部さんの作品がいつもとは違った空気の中で、多くの方に見ていただけたらと願っています。

KIGI 渡邉良重

渡邉良重 わたなべよしえ

アートディレクター、デザイナー。1961年山口県に生まれる。山口大学卒業。DRAFTを経て植原亮輔とともに2012年にKIGIを設立。グラフィックデザインのほか「D-BROS」の商品企画、ほぼ日とファッションブランド「CACUMA」、滋賀県の伝統工芸職人とプロダクトブランド「KIKOF」を立ち上げるなど、プロダクトやファッションデザインも手掛ける。プライベートでも制作を行い、展覧会の開催や作品の発表をしている。
東京・白金にてショップ & ギャラリー「OUR FAVOURITE SHOP」を運営。絵本『BROOCH』(文・内田也哉子)『UN DEUX』(文・高山なおみ)『ジャーニー』(詩・長田弘 ジュエリー・薗部悦子)『しんじゅのこ』(文・福永信)や作品集『キギ / KIGI』『KIGI_M』をリトルモアより、絵本『うたをうたうとき』(詩・まど・みちお)をアノニマスタジオより刊行。
東京ADCグランプリ、東京ADC会員賞、第19回亀倉雄策賞など受賞。

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薗部悦子 そのべえつこ

ジュエリー作家。1955 年東京都に生まれる。武蔵野美術短期大学専攻科卒。企業のジュエリー、ウオッチなど、プロダクト製品の商品開発にデザイナーとして携わる。それと並行して、石の扱い方に特徴がある「etsuko sonobe」のジュエリーブランドを展開。また一方、作家活動としてコンテンポラリージュエリーの制作を続ける。それらの作品は、オランダ、オーストリアやイギリスなど海外、そして国内のギャラリー、美術館などで発表している。
主な展覧会に、フォルツハイム美術館「ORNAMENTA 1」、東京国立近代美術館工芸館「ジュエリーの今、変貌のオブジェ」など。作品は National Museum of Scotland、The Marzee collection などに収蔵されている。
2009 年にオランダGalerie MarzeeのThe Marzee Prizeを受賞。

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“ジャーニー” 詩:長田弘 / 絵:渡邉良重 / ジュエリー:薗部悦子

KIGIとの出会いと今展について

「木」は、長い根から、
たっぷり養分水分を吸収し、
幹を太くし、 思いっきり枝葉を広げ、
時に花を咲かせ、実を結ぶ。
その木の姿は地面を鏡に
〈吸収〉と〈拡散〉をしている
ひとつのカタチなのではないだろうか。

そして私たちのクリエイションも
時代とともに〈吸収〉と〈拡散〉をしている
ひとつのカタチなのだと思う。

上記のようなフィロソフィーで活動している、植原亮輔氏と渡邉良重氏によるKIGI。

出会いは絵本「BROOCH」(渡邉良重・絵/内田也哉子・文)。
そして、人気でなかなか手に入らないお菓子として、義姉からプレゼントしてもらい大切にしていた、代表的なクライアントワークの一つでもある「AUDREY(オードリー)」のお菓子の缶。良重さんの絵は、少女の頃に抱いた憧れの気持ちを思い起こさせ、どこか懐かしい場所に連れて行ってくれる不思議な魅力があります。

今回、その魅力的な絵を描いていらっしゃる渡邉良重さんの新しいラグのお仕事“into the field”を、百草の空間にてお披露目させて頂くことになりました。

そして「JOUNEY_2021」*に出てくるジュエリー作家、薗部悦子さんの作品をご覧頂きます。

*2012年に薗部悦子氏のジュエリーをもとに渡邉良重さんがボールペンで絵を描き、詩人の長田弘氏が言葉を書いた三者共作による絵本で2021年に新装改訂、紙質や造本などにこだわった特別な一冊。

薗部さんのジュエリーは詩的でもありモダンで、宝石そのものの美しさが際立っています。石と金属を含めた造形がひとつの装置となっていること、作品自体が持つオブジェとしての造形と、着用した時の美しさ・着け心地が共存する、初めて出会う特別な価値を持つものだと思いました。ぜひこの機会にご覧いただきたいと思います。

そのほかに、渡邉良重さんの絵からのプロダクト、絵本、KIGIのデザインワークなども、芽吹きのエネルギーに満ちた木々に囲まれた百草の空間でゆっくりとお楽しみ下さい。

渡邉良重さんの絵の魅力を堪能していただきたく、ボールペンで描かれる原画も資料として展示いたします。

二階常設展示

KIGI渡邉良重×minä perhonenファブリック “dancing flora” “aligning flora” を用いた百草サロンを発表いたします。

〒507-0013 岐阜県多治見市東栄町2-8-16
多治見ICより車で10分
JR多治見駅より東鉄バス13分「高田口」下車1km
tel. & fax. 0572 21 3368
google maps

ももぐさカフェ
KIGIデザインパッケージのお菓子を添えたコーヒー/ティーセットを、カフェでお楽しみいただきます。また、KIGIデザイン缶・パッケージ入りお菓子の販売もございます。
11:00–18:00 (L.O 17:30) メニュー・席の予約不可

スケジュール
6.4 sat – 6.19 sun 蚕衣無縫展XIII 真木千秋 オカベマサノリ
9.10 sat – 9.25 sun 土から生える 1 森北伸個展
10.8 sat – 10.23 sun 土から生える 2 伊藤慶二個展
11.12 sat – 11.27 sun 土から生える 3 内田鋼一展 X