内田京子・冨沢恭子 展

one room exhibition

常設展示時、三面窓のある白い部屋を中心に数室に展示する展覧会
他の空間は常設展示ですが、内容はその時々により異なります

2021.3.13 sat–3.28 sun
11:00–18:00

火水休廊 / 作家在廊日: 3.13 sat

初日のみ予約制(詳細は下部をご覧ください)

内田京子さんのピッチャー 内田京子さんのカップ 冨沢恭子さんのカバン 冨沢恭子さんのカバン 冨沢恭子さんのカンカンバッチ

二人のきょうこさんに、この度one room exhibition をお願いしました。
内輪では「W Kyoko展」と呼んでいますが、お名前が同じだけでない繋がりがあります。
お二人が初期から作品を発表していらっしゃった「ギャラリーブリキ星」。時間差がありますが二枚のDMを忘れられません。
一枚は内田京子さんのブリキ星初個展のDM。京子さんとは運命的な出会いがあり、共にお腹に第二子を宿していた時に、四日市のギャラリーで初めてお会いしました。その後百草を始めてから頂いた一枚の葉書。子育てが一段落し再開された個展の葉書の、土器のような肌と簡潔でおおらかなフォルムの美しい優しい作品に釘付けになりました。心の中で「やっぱり」と、京子さんと作品が完全に一致しました。慌ただしい毎日を送っていた自分にとって、それは刺激的な出来事でした。以来ずっと憧れと尊敬の存在です。
もう一枚は冨沢恭子さんのDMです。「ギャラリーブリキ星」さんでの最後の企画展のDM「世界のへんてこ」。土偶ならぬ布偶と呼ばれる、まるで時を経て味わいが深まった古い布で作られたかのような風合いの、一度見たら忘れられない愛すべきへんてこ人形の作品がDMに載っていて、気になりずっと手帳に挟み持ち歩いていました。前後して、気になる方々が持っている大きくプリミティブな柿渋染めのかばんが同じ方の手になるものであったことを知り、ほどなくして自然なご縁を通し繋がったのでした。
そしてお二人がお知り合いであることも知りました。
元々、やらなければならないことが常にできていない状況なこともあり情報収集は苦手で、積極的に触手を伸ばすタイプでないこともあり、出会いは遅いと思います。でも、「自然なご縁」により好きなもの、好きな方と繋がったそのタイミングが、最適なご縁と考えるようになりました。再会していてもお互いに心惹かれていなければすれ違ってしまいます。
私の中では「ブリキ星」でお二人とは繋がっていたように思います。
そしてお二人の作品に惹かれている共通点に気づきました。陶と布、素材は異なりますが、
素材選び(素地作り)、かたち、ディテイルに、臆せず衒いなく、ご自身そのものが表れている、ということです。当たり前の様に思いますが、なかなか難しいことと思います。
そしてブリキ星の加川さんはそのような作品を見出す眼を持っていらしたのだと思います。なるほどブリキ星さんで頂いた古道具も、未だにキッチンでレギュラーとして働いてくれている、衒いのない道具たちです。
内田京子さんと冨沢恭子さんには、それぞれに何度か百草で展示をお願いしていますが、今回の百草で、新しいお二人の作品を同じ空間で拝見できるのを、また「京子さん」「恭子ちゃん」と呼び合うお二人にお会い出来ることを心から楽しみにしております。
皆様にも是非、お二人と作品に触れ、優しく穏やかな気持ちになって頂き、明るく元気な春を迎えて頂きたいと希います。

安藤明子

内田京子さんのピッチャー 内田京子さんのカップ

内田京子

ピッチャー形花入れ、ボウル、マグカップなど

1969 三重県四日市市に生まれる
1990 愛知県立瀬戸窯業高等学校陶芸専攻科修了
1992 三重県四日市市に工房を構える
1993 初個展
現在に至る

今回、明子さんからお声がけいただき、もう20年以上前に西荻のギャラリーブリキ星で出会った、冨沢恭子さんとの2人展というご縁をいただき、百草の空間に2人の作品がどんな風に見られるのか私自身がとても楽しみにしています。

冨沢恭子さんのカバン 冨沢恭子さんのカバン 冨沢恭子さんのカンカンバッチ

冨沢恭子

きれいな色のかばん(韓国のシルク)、sunuiのカンカンバッチ

1979 埼玉県生まれ
2004 武蔵野美術大学大学院 工芸工業デザイン学科テキスタイル専攻修了
柿渋染め作家/sunui
instagram @tomizawakyoko

sunui/素縫い
冨沢恭子、片平晴奈、白石陽子、根岸麻子の4人で2004年より活動。
武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業
代表作は「カンカンバッチ」
sunui.jp

[布の可塑性]
洗いにかけるときゅっと目が詰まって縮み、逆に力をかけて伸ばすと繊維が伸びてゆらぎが生まれる。布という素材には、粘土にも近い[可塑性]のようなものがあると思っています。足したり引いたりしながらフリーハンドでかたどってはめこむことができる。その成型力、適応性、柔軟さを楽しみながら選んだ布が持つ偶有性を指先に感じながら縫い立ち上げ、かばんを作っています。今回は明るく美しい透け感がある韓国のシルクの生地を選びました。繊細でありながらとても強く、たくましい布。ハリのある布のところどころには、本来繭ひとつひとつについている果物のヘタのような固い部分も一緒に紡がれ織り込まれている。洗いにかけると全体にあらわれる独特なシャリ感とぽこぽことした立体感。プレスすればフラットな印象にもなるし、くしゃくしゃのまま乾燥させればまるでプラスチックバッグのようにも見える。そういったシルクならではの特性に触れるたびに惚れぼれとしています。かばんとしての強度を増すためにたくさん入れているミシンステッチはふっくらと空気をはらみ、まるでやわらかな塑像のようなかばんができました。軽やかな品がある特別なかばん。女性はもちろん、男性にも楽しんでいただけたらうれしいです。

sunuiのカンカンバッチ
かばんと同じシルクの素材を使って、身につけると明るい気分にしてくれるようなバッチを作りました。ニコリとしていただけたらという気持ちを込めてひとつひとつに「You are my sunshine.」という言葉を添えています。

学生の頃バイト代を握りしめて個展に出かけていた内田京子さんの作品。やわらかくたくましくたたずむ、憧れの作品です。今回は同じ空間に並べていただけることがとてもうれしいです。

〒507-0013 岐阜県多治見市東栄町2-8-16
多治見ICより車で10分
JR多治見駅より東鉄バス13分「高田口」下車1km
tel. & fax. 0572 21 3368
google maps

※初日のみ予約制
11:00–/12:00–/13:00–
ご予約が多い場合には抽選となります。ご購入には点数制限を設けさせていただく場合がございます。
・14時以降は自由にご入場頂けます。(状況により変更の可能性もございます。その場合は速やかにSNSにてお知らせ致します。)
・one room exhibition以外の展示はご覧いただけ、カフェのご利用も可能です。
・転売目的のご購入はご遠慮ください。
・前日や早朝からの待機はご遠慮ください。防犯上、営業時間外は敷地内・駐車場を閉鎖いたします。

*応募方法
ご予約方法:メール受付のみ
ご予約開始日:3.6(土)AM 10:00より
※ご予約の際はmomogusa@momogusa.jpからの受信ができますよう設定をお願いいたします。

1. 件名は必ず「2021.3.13展示会 ご予約希望」としてください。
2. 本文に
・ご氏名
・ご住所
・携帯電話番号
・メールアドレス
・ご希望ご予約時間(第一希望と第二希望をお知らせください)
をご明記ください。
以上をご確認の上、momogusa@momogusa.jpまでメールにてご応募ください。
3. ご当選の方のみ5日以内にメールにてお知らせいたします。
(迷惑メール設定の解除をお願いします)
4. その後、お客様からの確認メールをいただいた時点でご予約が完了となります。

*注意事項
・1通につき2名様までご応募可能です。
・同伴の方とはお申し込みが重複しないようにお気をつけください。
・記入情報に不足や誤りが見受けられる場合や、開始時間より前のご応募につきましては無効とさせていただきます。

スケジュール
3.29 mon–31 wed 休廊日
4.1 thr–4.19 mon 常設展示 | 火水休廊
4.20 tue–4.23 fri 展示入替のため休廊
4.24 sat–5.9 sun kitta展 | 4.28, 5.6休廊
5.15 sat–5.30 sun 内田鋼一展 | 休廊未定
6.5 sat–6.13 sun one room exhibition “atelier scrumpcious” | 休廊未定
7.10 sat–7.25 sun トラネコボンボン展 | 休廊未定