11:00–18:00
11.2 tue, 11.10 wed休廊
作家在廊日:
10.30 sat(予定)
初日のみ予約制
目白の古道具坂田の一角を借りて子供服の店をオープンしたのは1977年3月6日啓蟄。
ベビー服というとピンクやブルーといった決まり切った色なものばかり。シックな色が欲しかったので下着や靴下を知人に染めてもらったり、花柄のベビーパンツや手編みのカーディガン等を揃えて販売する。そのうち子供服を買うお母さんから大人服もというリクエストが増え、シンプルなゴムパンツやTシャツの婦人バージョンを作り始める。一坪では場所も狭くなり表通りの現在の店舗に移転。業界を全く知らなかったのでなんでも新鮮でチャレンジだった。
大きなイベントに参加の声が掛かったり、ギャラリーさんからのオファーが増えてきました。その頃はニットで特徴を打ち出していて、まだウールに麻を引き揃えで編んでいるところがなかったせいか地味ではありましたがその風合いは一握りのファンの方々に支えられて続けていました。
そんな時DMのニットを見て興味を抱いてくださったのが安藤明子さんでした。安藤雅信さんは古道具坂田に来てくださっていて、うちのDMをお土産がわりに持ち帰っていたのです。
丁度as it is を建ててまもないころ、そちらも手伝わないといけない時でしたが、mon Sakata の未来のためにギャラリーさんでの展示会活動に舵を切ることになります。
その始まりとして、97年3月6日、mon Sakata での第一回「糸布衣展」を開催致しました。丁度20周年でもあったので記念展として、古布のサロンや袋ものニットの3人展でした。
99年の二回目以降は百草にバトンを引き継ぎ、今年12回目をむかえることになりました。
その都度色々な作家さん達とご一緒させていただいてます。
今回は盛岡でホームスパンを織られている舞良さんとのコラボとなりました。
mon Sakata 定番デザインのコートを、舞良さんのホームスパンを用い同じ仕様で、最後にウォッシュの工程も加えて仕上げさせてもらいました。かなり覚悟がいりましたが、軽く体に馴染み、ホームスパンの良さが伝わってきました。
こうして糸や素材を知る事を45年近くも続けてきました。
また各地のギャラリーさんの展示会では服の販売だけではなく、糸くずや布のインスタレーションをさせていただいてます。as it is はじめ古い工場や倉庫などでのインスタレーションの記録が本「編む・つなぐ-糸のヨリミチ」に掲載されております。
「40th 2017 3.6 mon Sakata」はカラフルで楽しいニット作品の写真集です。
色の組み合わせは無限です。
— 著書
「Sanmarutenjiku Fit T」
写真 奥秋貴子 / デザイン 山口デザイン事務所
「編む・つなぐ-糸のヨリミチ」
編集 小坂章子 / デザイン 山口デザイン事務所
「40th 2017 3 .6 mon Sakata」
写真 奥山晴日 / 編集・デザイン 山口デザイン事務所
1961 岩手県宮古市、海辺の町で生まれ育つ 子供の頃から作ることに興味を持ち、高校時代に彫刻の面白さを知る
1980 岩手大学教育学部特別教科教員養成課程(美術・工芸)入学 彫刻研究室に1年通うが、次第に木や石とは対照的な柔軟な素材や、使う物を作ることに惹かれはじめ、染織を専攻する
1985– 同専攻科を修了 既成概念にとらわれないテキスタイル制作に興味があったが、その軸になるのは伝統的な技術の習得と思い、蟻川紘直氏に師事する
ホームスパンを2年学んだ後独立 生活で使うための布と、繊維の面白さをただ形にすることを始める
1992 岩手県花巻市で Art and Textile Workshop を立ち上げ、アートと工芸を行き来しながら制作する
現在は盛岡市と宮古市に制作の拠点を置く
— 個展
2012 萬鉄五郎記念美術館 八丁土蔵ギャラリー(岩手)
2015 光原社(岩手)
2019 ヒナタノオト(東京)
— グループ展、その他
1990 「日本クラフト展」優秀賞 (松屋銀座,東京)
1991 Talentbörse Handwerk(ミュンヘン,ドイツ)
2002 「ジャパンクリエーション2003」テキスタイルコンテスト・シルク部門賞(東京国際展示場)
2003 布を知るワークショップ(岩手県立美術館)では機を使わず、織りの原理を用い4×8mの布を制作、吹き抜け空間でのインスタレーション(ニッケコルトンプラザ,千葉)では30種類の繊維をシンプルに縫いつなげた布を制作、特別な技術はあえて使わず、視点を変えた作品に意識が向かう
2012 暮らしの造形展Ⅲ RETER IVY 舞良雅子(百草)
2014 「ambiente2014」Japan Creative Project JC09 Art and Textile Workshop×セシリエ・マンツ(フランクフルト国際見本市会場,ドイツ)
2015 REVELATIONS(グラン・パレ, パリ)では「絹」の硬質でラフな素材感に焦点を当てたインスタレーションをする
2016 JAPON TEXTÎLE(S)(Musée départemental du textile,タルヌ,フランス)
2019 着る47展 (d47MUSEUM)
1997年3月、目白のmon Sakata20周年に糸布衣展が始まり、引き継がせて頂き24年間、ほぼ毎回ゲストを迎えて、今回12回目となりました。
それぞれのファンとして一方的に作品に共通性をずっと感じていたお二人、mon Sakataの敏子さん、 mouryou masakoさんが二十年余りの時を経て導かれたように繋がり、多治見momogusaに集合します。
誰も予測をしていなかったコロナ禍の時代、それまで前だけを見て走って来ていたのが、ふと振り返り、真の自分自身を確認する機会になったと思います。その意味で、敏子さんはより敏子さんらしく、舞良さんは舞良さんらしく攻めて来てくださったな!というのが、今回DM撮影用として集まって来た作品を拝見しての感想でした。
お二人のコラボレーションの大作は、舞良さんの手になるホームスパンを贅沢に使用し、mon Sakata定番コートのデザインと裏布があしらわれ、未だかつて見たことのないような素敵なコートとなりました。
敏子さんのデザインは、どんどん洋服の垣根を取り払ってより自由になっているように思います。タックやマチといった動きをよくするための実用的な手法が、時に思いがけない部分にあしらわれデザインとして成り立っており、その囚われのない自由さには脱帽するほかありません。
舞良さんは、ホームスパンから繭のオブジェまで、広い振り幅の中で自在に行き来されています。様々な糸を組み合わせ、それぞれの性質を利用し三次元の動きあるストールやネックウェアに仕立てたもの。糸以前の姿である繭の力強さを利用した普遍の形「箱」の一連の作品や、「つなぐ」ことにより生まれたオブジェなど、素材の活かし方にアートを感じます。
私たち百草・衣生活チームは、舞良さんの様々な手法による「布そして糸」をサロンというキャンバスに迎えることで使えるものにした(衣)、またオブジェにもなる(布)というシンプルな完成度を目指しました。
今や出会いの実体験がとても貴重なものとなりました。糸の繊維や素材感、着てみた時の軽さや重量感など、悔いのないように実際に見、触れ、身に着けていただけましたらと思います。
依然、移動は困難を伴いますが、万全な感染対策をしてお待ちしております。
momogusa 安藤明子
〒507-0013 岐阜県多治見市東栄町2-8-16
多治見ICより車で10分
JR多治見駅より東鉄バス13分「高田口」下車1km
tel. & fax. 0572 21 3368
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ももぐさカフェ
ももぐさカフェは常設メニューの軽食とお飲物のご用意です。
11:00–18:00 (L.O 17:30) メニュー・席の予約不可
スケジュール
11.15 mon – 11.19 fri 展示替えのため休廊
11.20 sat – 11.28 sun minä perhonen+百草 つくりの回生Ⅷ 第一部
11.29 mon – 12.3 fri 展示替えのため休廊
12.4 sat – 12.20 mon minä perhonen+百草 つくりの回生Ⅷ 第二部
1.22 sat – 2.6 sun 百草冬百種展「倉敷意匠アチブランチ、Cafégawa」 休廊日未定