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minä perhonen + 百草
つくりの回生 VIII. 「風を解く」

第一部 2021.11.20 SAT → 11.28 SUN
第二部 2021.12.04 SAT → 12.20 MON

*会期中事前予約制(11.7SUN 21:00より予約開始)
・11.20, 11.21, 12.4, 12.5 終日予約制
・上記以外は14:00以降入場自由
詳細および予約はこちら

11:00—18:00
休廊日 | 12.7 TUE, 12.15 WED
デザイナー 皆川明 在廊日 | 11.20 SAT—21 SUN

風を解く

長い間、私たちの物を選択する意識は、トレンドという言葉でくくられたスタイルが次々と生まれてそれに敏感に反応するということで意図的につくられていたような気がします。トレンドとして生まれたものは、次のトレンドが生まれると同時に陳腐化し、新たな物へと移っていきました。それは物の価値を短命にするだけでなく“つくる”という営みにも同質化と合理化の中で競争を生みました。これからの暮らしは、多様で固有であることの価値を互いに認めて、自由な選択の中で長く物を愛用して、それぞれの暮らしを共生させていきたいと思います。
そんなことを思う時『風を解く』という言葉が浮かんできたのです。

皆川明

2009年の夏、岩手県の山の中で皆川さんと偶然出会った。彼の書籍を読んでいたので、「100年続ける会社」についての考えを、ほぼ初対面なのに様々な角度から質問したことを覚えている。返ってくる言葉は、予想と正反対の答えばかり。その幅の広さと奥の深さに感心した。

2010年12月、第一回目の展覧会前、ここから続く展覧会にタイトルを付けようという事になり、minä perhonenと百草に通底する言葉を探した。
『デザインがプロセスを含めて自分たちらしい事である様に「回」という文字はそのキーワードとなる。私達は想像の着地点を目指してものを作り、新たな視点による形を探す。このプロセスには「余」を生む宿命があり、その「余」を新たな生命に変えていくもうひとつのプロセスが必要となる。それが二重のプロセス「回」となる。その事が「つくる」に関わる人と時と物の持つエネルギーをデザインという領域で生かす道だと思っている。(皆川明 2010「つくりの回生」DMより)』

12年経ち今年で8回目となった今回、minä perhonenが考えたテーマは「風を解く」。その思いは「再生」だろうかと直感した。蘇生・更生・再誕・再認など様々な意味を持ち、今まさに必要なことばかりだが、それはつまり、既に12年前に皆川さんが名付けてくれていたキーワードである。同じことを言い続けているうち、時代が追いついた。
更にコロナ禍の今、各々が感じたこと信じたことをやっと行える時が来たように思う。

今回、その「つくりの回生」を、器のコラボレーションで実現する回となった。
「大きな揺らぎや、自由な線を生まれ持っているのが安藤作品の特徴。百草の工房に眠っていたそれらに僕が絵を描き、新たな息吹をふきこみたい。それにminä perhonen のテキスタイルで器のためのマットも用意すれば、二重のコラボになるね。器も安定するし、料理ごとにマットを選ぶ楽しみも増える。それぞれの器の個性を楽しんで頂きたいなあ」。
この皆川さんの言葉に、僕と工房スタッフは発想の自由さと価値の転換を知り、「あの積まれて眠っている器が生き返る」と目を輝かせた。どんな存在も生かされたいのは人間だけではない。

時代に欠けているものを見つけ出しては、それを作り出す。皆川さんの走りには、とても追い付けないが、少しでも今展で実現できたらと思う。

安藤雅信

皆川明 | ミナ ペルホネン デザイナー

1995年に「minä perhonen」 の前身である「minä」を設立。ハンドドローイングを主とする手作業の図案によるテキスタイルデザインを中心に、衣服をはじめ、家具や器、店舗や宿の空間ディレクションなど、日常に寄り添うデザイン活動を行っている。デンマークKvadrat、スウェーデンKLIPPANなどのテキスタイルブランド、イタリアの陶磁器ブランドGINORI 1735へのデザイン提供、新聞・雑誌の挿画なども手掛ける。

minä perhonen(ミナ ペルホネン)

自然の情景や社会への眼差しから想像を広げ、丁寧につくり進めたテキスタイルデザインを特徴とするブランド。衣服に始まり、インテリアへとデザインの幅を広げながら、日々のための長く続くものづくりを目指す。金沢21世紀美術館や青森県立美術館などのユニフォームも手掛ける。2019年より東京都現代美術館、兵庫県立美術館で開催された展覧会「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」が、2022年春に福岡市美術館、夏には青森にて巡回予定。

出品内容

*minä perhonen
ブラウス / ドレス / スカート / パンツ / ニット / カットソー / デニム / コート / 靴下 / panini bag / ファブリックボード / インテリアファブリック / ブランケット / ラグ / タオル / トレイ / 手ぬぐい / サーモマグ / ポストカードセット / マスキングテープ / モレスキン / ファーバーカステル / ハギレセット / thank you very badge / piece,bag / basket bag / bucket bag / book cover / usagi cushion / onomekaman / neco cushion / lintu cushion
第一部は洋服中心、第二部はインテリア中心にご用意いたします。

*皆川明 × 安藤雅信 | アートピース・器
大きな揺らぎや自由な線が特徴の安藤の器に、皆川さんが風のように絵筆を走らせた回生の器たち。ゆらゆら鉢、カタコト皿。
minä perhonen のテキスタイルでつくった器のためのマットを料理ごとに選びそれぞれの器の個性をお楽しみください。

*minä perhonen × momogusaアトリエ | 百草サロン
- minä perhonen の上質な服地を用いて仕立てた特別な百草サロン
- 百草サロンのためのテキスタイル“bird”, “choucho”, “LIFE”, “jellybeans (large)”を用いた百草サロン
- インテリアファブリックを用いた百草サロン

チカクのトーク(現地参加:予約受付終了、オンライン配信チケット購入受付中)

前回の2019年7月から二年越しでの開催となった今展。テーマ「風を解く」について。大きく変わった世界と、変わらないものづくりを続けるminä perhonenの現在、未来について。minä perhonenデザイナー皆川明さんに、安藤雅信がお話を伺います。

日時 | 11/20 (土)16:30-18:00
場所 | ももぐさカフェ
参加費 | 3,000円(税込・振込前払制・お菓子のお土産付き)
定員 | 25名

オンライン配信 | 1,000円(税込・チケットサイトにて購入)

ご予約について

ご予約開始日 | 11/6(土)AM 10:00より
※ご予約の際はmomogusa@momogusa.jpからの受信ができますよう設定をお願いいたします。

1. 件名は必ず「チカクのトーク 予約希望」としてください。
2. 本文に以下をご明記ください。
- ご氏名
- 携帯電話番号
- メールアドレス
- 郵便番号
- ご住所 
以上をご確認の上、momogusa@momogusa.jpまでメールにてご応募ください。
3.ご当選の方のみ5日以内にメールにてお知らせいたします。(迷惑メール設定の解除をお願いします)
4.その後、お客様からの確認メールをいただいた時点でご予約が完了となります。

注意事項

- 先着順で承ります。
- 1通につき1名様のみのご応募となります。
- 受付はご予約上限人数に達した時点で締め切りとさせていただきます。
- 記入情報に不足や誤りが見受けられる場合や、開始時間より前のご応募につきましては無効とさせていただきます。
- キャンセルの場合には6日前までにご連絡ください。
5日前よりキャンセル料が発生いたします。
5日前〜4日前→半額返金/3日前〜当日→全額ご負担
※ 代理の方を立てられる場合にはキャンセル料を見合わせますのでご相談ください。
咳や発熱・倦怠感のある場合は無理をしてお越しいただかずご一報いただけますと幸いです。
- ご参加のお客様は、15時以降は来廊予約なしでご入場いただけます。
- 今回、飲食はございません。お土産にminä perhonen eläväよりVOSTOK LABOのお菓子をご用意しております。

配信について

peatix上での配信となります。以下リンクよりオンライン配信チケットをご購入ください。

A.「単サロン〈ベルギーリネン・エクリュ〉腰紐付き」にパッチワーク。WS用にセレクトした実際のハギレより制作しました。
B.重ねサロンをコーディネートして。(重ねサロンは、全17色の中よりお選び頂けます)

一緒に重ねて着付けする事で裏地や肌着(汗取り・保温)の役目を果たしてくれます。

ワークショップ(予約受付終了)
「パッチワークの百草サロンをつくろう」

百草サロン* にminä perhonen piece,の布でパッチワークを施しオリジナルのサロンをお作りいただきます。
*百草オリジナルの筒状スカート。エプロンのようにあしらったりスヌード、掛け布などにも。今回は腰紐付きの単サロンへのパッチワークです。+重ねサロンのコーディネート・コースも。着付けのご指導もさせて頂きます。

A.
アジアの民族衣装と日本の着物の合理性から着想した、筒状の布と共布の腰紐を用いて履くオリジナルの「百草サロン」は、年齢性別体型関係なくご着用になれます。
今回はシンプルなベルギーリネン地の単サロンに、minä perhonen piece,の表情豊かな布を用い、自由な発想でオリジナルのパッチワークサロンを作っていただきます。

B.
A+重ねサロン コーディネート・コース
重ねばきによりコーディネートを自在に楽しめ、季節に合わせて着こなせるという特徴のある百草サロン。パッチワークサロンに、裏地・肌着の役割を加え挿し色を楽しめる「重ねサロン」をお選びいただけます。肌触りの良い知多木綿・太番手ガーゼ生地は洗うほどにふわふわの肌心地となります。※写真ではそれぞれパッチワークにコーディネートし、ビリジアン、ミモザを内側に重ね、裾やウエスト部の折り返しから覗かせています。

日時 | 11/21 (日)16:00-18:00
場所 | ももぐさカフェ
参加費 | A.18,000円
B.20,000円(重ねサロン付き)
(税込・振込前払制・お菓子のお土産付き)
※当日Bへの変更も可能です。その際は差額を現金でご用意お願いします
定員 | 14名
対象 | 高校生以上
持ち物 | 基本的な裁縫道具一式(※必須:縫い針、まち針、刺繍糸、糸切りバサミ、布切りバサミ)
講師 | minä perhonen 皆川明
説明・着付け | 百草 安藤明子

ご予約について

ご予約開始日 | 11/7(日)AM 10:00より
※ご予約の際はmomogusa@momogusa.jpからの受信ができますよう設定をお願いいたします。
3. 件名は必ず「サロン・ワークショップ 予約希望」としてください。
4. 本文に以下をご明記ください。
- ご氏名(2名様でご応募の場合には全員分)
- 携帯電話番号(2名様でご応募の場合には全員分)
- メールアドレス
- 郵便番号・ご住所 
以上をご確認の上、momogusa@momogusa.jpまでメールにてご応募ください。
3.ご当選の方のみ5日以内にメールにてお知らせいたします。
(迷惑メール設定の解除をお願いします)
4.その後、お客様からの確認メールをいただいた時点でご予約が完了となります。

注意事項

- 先着順で承ります。
- 1通につき2名様までご応募が可能です。
- 受付はご予約上限人数に達した時点で締め切りとさせていただきます。
- ご予約の重複を防ぐため、同行者としてお名前を記入された方はご応募をお控えください。
- 記入情報に不足や誤りが見受けられる場合や、開始時間より前のご応募につきましては無効とさせていただきます。
- キャンセルの場合には6日前までにご連絡ください。
5日前よりキャンセル料が発生いたします。
5日前〜4日前→半額返金/3日前〜当日→全額ご負担
※代理の方を立てられる場合にはキャンセル料を見合わせますのでご相談ください。
咳や発熱・倦怠感のある場合は無理をしてお越しいただかずご一報いただけますと幸いです。
- ご参加のお客様は、15時以降は来廊予約なしでご入場いただけます。
- 今回、飲食はございません。お土産にminä perhonen eläväよりVOSTOK LABOのお菓子をご用意しております。

入場の事前予約について

混雑が予想されますので11/20,11/21,12/4,12/5は終日ご予約制となります。
① 11:00-
② 12:00-
③ 13:00—
④ 14:00—
⑤ 15:00—
⑥ 16:00—
⑦ 17:00—

- 11/20,11/21,12/4,12/5以外の日は14:00までご予約制です。
① 11:00—
② 12:00—
③ 13:00—
- 14:00以降はご予約なしでご覧いただくことができます。(状況によりましてはお待たせすることもございます)
- ご予約の重複を防ぐため、同行者としてお名前を記入された方はご応募をお控えください。
- 中学生未満のお子様はご予約なしで同伴していただけます。

来廊のご予約は予約サイトを使います
・ご予約はこちらからお願いいたします。
ご予約開始日 | 11/7(日)21:00より

出張カフェ・販売(庭・ももぐさカフェにて/10時より)

【第1部 | 11/20 sat, 21 sun】

*庭
ふじっこぱん 11/20 | 国産小麦の自家製酵母パンとお菓子
Instagram
ホームページ

MIROKU COFFEE 11/20, 21 | 自家焙煎珈琲、焼き菓子
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ホームページ

mimosa 11/20, 21 | ヨーロッパのお菓子
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パン屋 二兎 11/21 | 自家培養発酵種で醸す毎日のパン
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*ももぐさカフェ
煤と棲む 11/20, 21(両日15時まで) | 手廻し焙煎珈琲
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【第2部 | 12/4 sat, 5 sun】

*庭
MIROKU COFFEE 12/4, 5 | 自家焙煎珈琲、焼き菓子
Instagram
ホームページ

*ももぐさカフェ
中條順子, at the table est. 2015出張喫茶 12/4, 5 | vegan meal&sweets,drink (イートイン・テイクアウトメニュー)
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ホームページ

宗像堂 12/4 | 天然酵母パン
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ホームページ

イートインは、庭のテーブル&イス、または百草カフェをお使いいただけます
百草カフェ内の座席数を減らしております。譲り合ってお使いください。 ギャラリー内では飲食されませんようお願いいたします。 ゴミは各店舗、または所定の場所へお持ちください。

〒507-0013 岐阜県多治見市東栄町2-8-16
多治見ICより車で10分
JR多治見駅より東鉄バス13分「高田口」下車1km
tel. & fax. 0572 21 3368
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ももぐさテイクアウトカフェ

11.22 mon–11.28 sun, 12.6 mon–12.20 mon
11:00–18:00 (L.O 17:30) メニュー・席の予約不可
- ルヴァンのパンtake outメニュー
- 宗像堂 カトルカール(全日)、パン販売(11.22, 27)
- コーヒーカジタのコーヒー
- Organic Vegan Sweetsのveganアイスクリーム(イートインのみ)

お知らせ

- 駐車場に限りがあり周囲に有料パーキング等がないため、できるだけ乗り合わせていただくか公共交通機関にてお越しください。
- ギャラリー内では展示の都合上、お手荷物をお預かりしています。保管場の混乱を防ぐためにも、小さくまとめたお手荷物でお越し頂きますようご協力をお願いします。

スケジュール

12.21 tue– 2022.1.7 fri 冬季休廊
1.8 sat– 1.17 mon 常設展示
1.18 tue– 1.21 fri 展示替えのため休廊
1.22 sat– 2.6 sun 百草冬百種展「倉敷意匠アチブランチ・Café gewa」休廊日未定