冬の白、雪の白、初心・真っさらの白、そして素のいろ,生成り・エクリュ。
年初、百草20年目の始まりに気持ちを改め、潔白の白、余白の白、
多様の白,無限大の白・・・という意味を込めて。
一年のはじまりに、色々なもの(百種|ももくさ)をご覧いただく展覧会を、「百草冬百種展(ももぐさ ふゆの ももくさてん)と名付け、2001年からはじめ、今回で18回目となります。
今回出品の一部共通テーマを「白・生成り」としました。
百草では5回目の展示となるatelier Une place。
麻美さんの素材選び・・・、もちろん上質は大前提ですが、時折挑戦的なものも見つけ、にやりと嬉しくなってしまうのです。そしてそれぞれに魅力的な布の個性を生かすべく、麻美さんによるパターンと、職人気質の丈志さんの一切の妥協のない美しい縫製により生み出される洋服や小物、布製品。貴重なアンティークのガラス釦つけなど、最後は麻美さんにより几帳面な手仕事で仕上げられます。
ファンの多い、装飾を廃した定番のデザインは、変える必要のない最終形であり、かたちやディテイルが一定であることにより、素材の持ち味による違いを楽しめます。つい素材違いで欲しくなってしまうのです。
それらはハレやケの衣生活の中で用を得て、上質な布・美しく丈夫な縫製により、流行もなく年齢を重ねながら品よく自分らしく着られ、ますます愛着を増して行きます。
今展「白・生成」をテーマに、momogusaより託した布からは、カシュクールワンピースやギャザーたっぷりの巻きスカートなどシックで優美なドレスたちを作って下さいました。定番のブラウスとスカートのセットアップは、卒業式・入学式などハレの時にもお召し頂けます。
昨年の秋よりご紹介させて頂いている、革の仕事COKIA/林明子さんからはお財布とカード入れを。
用に即したシンプルなかたち、手の入れ方の簡潔さは潔く、強度もあり、使い方には明子さん独自の工夫があります。素敵でとても使いやすいのです。
初のご紹介となる、金属の仕事・小原聖子さんの世界。かつて百草の常連客でもあった目利きスタッフKが愛用しており、古代の装身具のパーツのような佇まいが気にかかっていました。ユヌプラスさんや真木さんとも、相性が良くコーディネートもお楽しみに。真鍮製のブローチやピンバッチ、ピアスなどのほか、どんなものが届くのか楽しみです。
そして、約一年前新工房でスタートされた真木テキスタオルスタジオgangaの早春の織物をご紹介いたします。
パシュミナの白、ヒマラヤウール・メリノウール・タッサ-シルク・リネン、それぞれの白、風合いをお楽しみ下さい。軽やかなストールや羽織りものなど、是非身に着けてみてください。
皆さまとともに、コーディネートの一部になれるよう、百草サロンほか、moomogusa衣生活
アトリエからも、白・生成をはじめ温かなものから春を感じるものをご用意いたします。
写真家・大沼ショージさんが 山口和宏さんの木の器を撮影された
絵画のような2018年活版印刷カレンダー(活版印刷|凹凸舎・書肆サイコロ)をご紹介します。 |