ギャルリももぐさ/百草
作品/百草
Temporary Exhibition Gallery Permanent Exhibition Gallery Cafe Outline & Access Momogusa Original Masanobu Ando's Work Akiko Ando's Work Published Momogusa Blog.
企 画 展 今までの企画展・今後の企画展へ
ミナ ペルホネン + 安藤明子
◎百草カフェ
今回は、皆川明さんのレシピを取り入れたランチプレートを、
ルヴァンのパンと季節の野菜を用いてご用意します
ミナ ペルホネンクッキーも焼き上がりました

ミナ ペルホネン

つくりの回生 II
   
+百草

2012年
4月21日(土)−5月6日(日)
11:00−18:00
会期中無休

皆川 明 在廊日  4/21(土)・22(日)
対談
皆川 明 × 安藤雅信

疑問と質問から始まる」


日 時 4月22日(日) 15:00−16:00
場 所 東栄公民館 百草より徒歩5分
    駐車場に限りがございますので乗り合わせて
    お越し下さい
入場料 1,000円(記念品つき) 要予約 150名
    
    今回は事前に皆様からご質問を受け付け、
    それをもとにお話を進めていきたいと思います

質問受付・予約
Fax. 0572-21-3369
E-mail :
galerie@momogusa.jp
・ご予約の際は、お名前と連絡先をお知らせ下さい
・できる限り、FAXかmailでご予約下さい

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1995 企業デザイナーを経て自身のファッションブランド「minä (ミナ)」を設立 ミナはフィンランド語で「私」を表す 「私がより私らしくあれる服」をつくりたい、という願いから名付けた 時の経過により色褪せることのない服を目指し、オリジナルデザインの生地による服作りを進める
1999 オリジナルデザインの家具「ジラフチェア」を発表
2000 東京・白金台にアトリエを移し、初のショップを併設
2002 展覧会「粒子---exhibition of minä `s works」開催(東京・青山 スパイラルガーデン)
2003 ブランド名をminä perhonenとする。perhonenはフィンランド語で「ちょうちょ」を意味する。世界中に数えきれないほどのちょうちょがいるように、軽やかなデザインをたくさん生みだしていきたいという願いを込めた
2006 「毎日ファッション大賞」(毎日新聞社主催)大賞を受賞
2007 京都に2店舗目の直営店をオープン
2009 京都にアーカイブのアイテムを扱う「arkistot」をオープン
英国「LIBERTY」社より皆川明デザインの生地が発表される
オランダAudax Textielmuseum Tilburgにてminä perhonenのデザイン展が開催される
2010 服地の余り布をリメイクやパッチワークにより再生するショップ「minä perhonen piece,」を京都、続き東京にも「arkistot」「piece」をオープン
展覧会「進行中」を開催(東京・青山、スパイラルガーデン)
2011 2012年5月にオープンする東京スカイツリーのスタッフユニフォームのデザインを手掛ける


テキスタイルデザイナーとして、皆川 明はデンマークKVADRAT社、英リバティ社をはじめとするテキスタイルメーカーにもデザインを提供。また洋服だけでなく家具やうつわへとデザインの幅を広げている。2010年にスタートした「ピース,」のプロジェクトは、ものを生み出す過程で生まれる「残り」の存在を、もう一度ものづくりのサイクルに戻したいと考えて始めた。大切につくり重ねた布は、かけら(ピース)になっても私たちの貴重な財産となっている。


私達の物つくりは継続しながら変化することで
年輪を一層、一層積み上げるようにしてきました。
そしてそれは自然の移り変わりのように営みが
循環していくことを目指しました。
ピースという私達の試みは余りの材料をもう一度見直し小面積からできるデザインのなかで余りだったからこその
魅力を持ったものを作ることでした。
私達の営みから生まれる物や行為ができるだけ有効に
そして魅力的になっていくことがデザインのこれからの方向だと感じています。
同時にここギャルリ百草では安藤雅信さん、安藤明子さんとの
共作により単独では生まれなかったであろう物をつくり、
皆様にお見せする機会を得ることが出来ました。
それは作りの行程を互いの領域に分業し、繋げる事でできあがりました。
今回で2回目となる「つくりの回生」というテーマを繋いでいくためにも
互いの領域を無くすということではなく領域を越えて繋がるということが大切だと思っています。
違う場所で違うものを作ってきた者どうしが気持ちの共感と敬意によって集まっていく。
こういった事も物が心地よく生まれる素地となっていくはずだからです。
 
ミナ ペルホネン 皆川 明

自由から自由

若い頃はアナログレコードを買う前に店で試聴させて貰えず、決死の覚悟で選んだレコードの溝に刻まれている音源を、クリアな音で聴けるかどうかに価値を置いてきた。当時高嶺の花で手に入らなかったオーディオを、最近中古で入手した。レコードに針を落として、今までの人生は何だったのか何を聴いてきたのだと落胆し、時計の針を過去に戻したくなった。聴いたこともない音がこんなに録音され、音が一杯詰まっていたのかと。
レコードもCDも、ミュージシャンと聴取者を繋ぐ単なるメディアだと思っていたが、そうではなかった。その間にはプロデューサーや録音技師など様々な人が関わり、いろんな思いが詰まっていたのである。空気の振動を通じて聴覚だけでなく身体全体で聴くのが本来の音楽であり、レコードやCDの中にでもそれに近い一つの世界が作られている。深みというか厚みというか空気感のある音には、あたかも自分のためにすぐ目の前で、ミュージシャンが演奏しているかのような演奏者の像まで見えてくる。そこに携わっている人たちの思いが、機械を通して実は再現されているのである。
 ファッション業界で、ミナ ペルホネンのようにオリジナルの布作りからしているブランドはほとんどないという。大抵は生地会社の見本から選んだモノを、オリジナルとしているらしい。またデザインが意匠として、形や色の構成に注視されてきた中で、ミナ ペルホネンが力を注いできたのは、プロデューサーや録音技師が見えないところで仕事して音を作り上げているように、一枚一枚の布にいろんな作り手の思いが込められている物作りであろう。生地に込められた思いは、衣服の形と同等かそれ以上に強い。
 近現代のファッションは、封建社会からの解放の延長戦で発展してきた。簡単に言えば、人はすべての束縛から自由であるということがテーマであった。パリコレがフランス革命のあったパリで開かれている所以であろう。しかし、前回の古道具坂田展で書いた文章のように、皆川さんの世代より下は、対抗文化としてのサブカルチャーという認識は全くない。社会からの「自由」は20世紀のテーマであり、21世紀の物作りが向いている先は、「自由から自由」であり、その呪縛が解けた後に何を残し、愛するかである。人類は知恵を絞っていかないと永続できないところに差し掛かろうとしている。環境問題と人の関わりを個人レベルで実践していかないと、普通の生活が守れなくなっていくであろう。
 一枚のレコードから話が飛躍してしまったが、皆川明を知るにつけ、ファッションを外から見ることと内から作り上げる楽しみを教えられているような気がする。彼はファッション業界の発展的継承者ではなく、疑問符からスタートし、デザインをしているのは意匠ではなく、ミナ ペルホネンという共同体である。目が離せない存在である。

百草 安藤雅信
出展内容
サンキューベリーバッチ
バスケットバッグ
アーカイブの服やランドリーの服
動物クッション
すがはらガラス
スケッチバッグ
ラグ
ブランケット
egg bag
クルミ釦

+百草
[皆川明×安藤雅信 コラボレーションの器]

ピースバッグ
ハンカチ
巾着
トレイ
ファブリック カット売り
書籍
紙のコースター
mini bag
靴下
+百草
[ミナ ペルホネンのファブリック
ミナ ペルホネン×百草オリジナルファブリック、のそれぞれを用いたサロン」
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