ギャルリももぐさ/百草
作品/百草
Temporary Exhibition Gallery Permanent Exhibition Gallery Cafe Outline & Access Momogusa Original Masanobu Ando's Work Akiko Ando's Work Published Momogusa Blog.
企 画 展 今までの企画展・今後の企画展へ
皆川 明  進行中
◎ももぐさカフェ
とらや東京ミッドタウン店「羊羹のたのしみ展」に出品された、皆川明デザインの
羊羹「光雲」を抹茶と共に召し上がっていただけます 器はその時コラボされた
白銀彩皿 どうぞお楽しみに
ルヴァンのパンで作ったシンプルなサンドイッチと季節の野菜のサイドメニューを
ご用意いたします

ミナ ペルホネン

つくりの回生
   
+百草

2010年
12月11日(土)−12月26日(日)
11:00−18:00
会期中無休

皆川 明 在廊日  12/11(土)・12(日)
対談
皆川 明 × 安藤雅信

つくりの回生」


日 時 12月12日(日) 14:30−15:30
場 所 東栄公民館 百草より徒歩5分 駐車は百草
入場料 1,000円(記念品つき) 要予約  
予約終了
Tel. 0572-21-3368
Fax. 0572-21-3369
galerie@momogusa.jp


皆川 明/ チーフデザイナー
1967 東京生まれ 高校時代は長距離走に打ち込む 将来は体育教師になり陸上を続けることだけを考えていたが、足を痛め、思い描いてきた道が断たれる 高校卒業後、ヨーロッパへ旅に出る 旅で出会ったのは、北欧の日常に寄り添い、トレンドに支配されないデザインのあり方 生活デザインの考え方に強く共感した 振り返れば幼いころから、輸入家具業を営む祖父母のもとで目にした北欧デザインの色調や大胆さに心惹かれていた 3カ月滞在したパリでは ファッションショーの裏方の手伝いを経験 それまで全く興味を憶えていなかったファッションに希望を持つ
1986 文化服装学院ll部服装科に入学 在学中から縫製工場や毛皮メーカーに勤めて社会と接点をもつ 1990年に同院卒業
1995 企業デザイナーを経て自身のファッションブランド「minä (ミナ)」を設立 ミナはフィンランド語で「私」を表す 「私がより私らしくあれる服」をつくりたい、という願いから名付けた 時の経過により色褪せることのない服を目指し、オリジナルデザインの生地による服作りを進める
1999 オリジナルデザインの家具「ジラフチェア」を発表
2000 東京・白金台にアトリエを移し、初のショップを併設
2002 展覧会「粒子---exhibition of minä `s works」開催(東京・青山 スパイラルガーデン)
2003 ブランド名をminä perhonenとする。perhonenはフィンランド語で「ちょうちょ」を意味する。世界中に数えきれないほどのちょうちょがいるように、軽やかなデザインをたくさん生みだしていきたいという願いを込めた
2006 「毎日ファッション大賞」(毎日新聞社主催)大賞を受賞
2009 オランダAudax Textielmuseum Tilburgにてminä perhonenのデザイン展が開催される
2010 服地の余り布をリメイクやパッチワークにより再生するショップ「minä perhonen piece,」を京都、続き東京にてスタート
展覧会「進行中」を開催(東京・青山、スパイラルガーデン)


テキスタイルデザイナーとして、皆川 明はデンマークKVADRAT社、英リバティ社をはじめとするテキスタイルメーカーにもデザインを提供。また洋服だけでなく家具やうつわへとデザインの幅を広げている。2010年にスタートした「ピース,」のプロジェクトは、ものを生み出す過程で生まれる「残り」の存在を、もう一度ものづくりのサイクルに戻したいと考えて始めた。大切につくり重ねた布は、かけら(ピース)になっても私たちの貴重な財産となっている。

ミナ ペルホネンは十五年を通過した。日常の特別な服をつくってみたいと思った気持ちは変わらずに持ち続いた。つくるという軸足がブレない様に自分たちの変化が道の先に向かっているのを確認しながらゆっくりと、しかし全速力で進んできた様に思う。
つくり手の責任とは何か、どの様な物と時を生んでいきたいかを考えてきたこの五〇〇〇日余り。
今、ようやく自転しはじめたのを感じる。
デザインがプロセスを含めて自分たちらしい事である様に「回」という文字はそのキーワードとなる。
私達は想像の着地点を目指してものを作り、新たな視点による形を探す。
このプロセスには「余」を生む宿命があり、その「余」を新たな生命に変えていくもうひとつのプロセスが必要となる。
それが二重のプロセス「回」となる。その事が「つくる」に関わる人と時と物の持つエネルギーをデザインという領域で生かす道だと思っている。                  
ミナ ペルホネン 皆川 明

空から 地上から

7年後に行われる伊勢神宮式年遷宮の準備が進められている。20年に一度、お宮を建て替えてしまう民族だから、日本人は新しもの好きだ。諦めの早い性質は、モンスーン(台風)禍を受ける民族の特徴だと和辻哲郎は言ったが、それをミソギという一つの文化に昇華させ、宗教儀式にしてしまうところは日本文化の面白さだ。人は新しい何かを求めることで命の活性化を図る動物ではあるものの、昨今はミソギでリセットばかり。これでは日本の政治のように、文化はやせ細っていく一方である。時代の流れに合わせつつ積み重ねていくことを、いつ頃から忘れてしまったのだろうか。
 明治以降の会社の平均寿命が30年。これは作家やミュージシャンが一代で終わるように、会社も創業者一代で終わることが多いという数字の表れである。分不相応な建物を建ててしまったためか、百草を始める時、ギャラリーは何年続けられるものだろうかと考えた。知り合いの作家やギャラリーなどに跡継ぎのことを尋ねると、「考えたこともない」とか「一代で終わりでしょう」という答えが大抵返ってくる。いや、何か方法があるはずだと模索している時、「100年継続したい」という文字が目に飛び込んできた。何者、本気か。それが皆川さんだった。
 盛岡で会う機会を偶然得た際、矢継ぎ早に質問をした。「感性の継続は可能か」「適正の規模はあるか」・・・。どれも即答である上に、予想以上の答えが返ってきた。こいつは本物だ、それに随分先に進んでいる凄い人だと確信した。それから会う度に、考えや疑問をぶつける。「近江商人の秘訣で」で話し始めた途端、「それ三方良しでしょ」と返ってきた時は驚いた。いつも、答えはさりげなく芯を付いて投げ返してくる。永遠の青年っぽい皆川さんだが、おばあちゃんの知恵袋のような経験に裏付けされた深い思考と、鳥瞰できる視点を持つ人である。
 皆川さんの凄いところは、会社やブランドの継続だけでなく、デザイン・余り布・バックナンバー・職人など、かかわっている方々やもの全てに気を配り、一過性にせず、使い捨てにもせず、大事にサイクルさせていることだ。それを我々は「つくりの回生」と名付けた。布作りからデザインしているミナならではの小さく残った服地のパッチワーク活動「piece,」、アーカイブスの「arkistot」を京都に続き、東京でも展開し始めたミナだが、その思想を外で共振させて貰えるよう、今展をお願いした。作り手良し、使い手良し、地域良しの三方良しを実践される姿に、これからの資源や環境などの社会問題への答えを見る思いである。積み重ねの土台が作られている現場に、空と地上から今立ち会えることを幸せに思う。                                                         

百草 安藤雅信

                                    



出展内容
石ころクッション 動物クッション
piece, <リメイクの服 バッグ コースター ランチョンマット>
スケッチバッグ 巾着 くるみボタン ファブリックボード
ブランケット ミニバッグ chouchoのコースターとランチョンマット
カット済みのインテリアファブリック リボン 紙コースターセット
Laundryの服 ミンクマフラー 靴下
アーカイブのコートやストールなど
書籍
+百草<コラボレーションの器 コラボレーションの衣服>

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