ギャルリももぐさ/百草
作品/百草
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ダニエル・ポントロー展  ”どこかで”

2010
6月5日(土)〜6月20日(日)
11:00〜18:00
会期中無休
ダニエル・ポントロー在廊日 6月5日(土)・6日(日)

“ quelque part “ daniel pontoreau
sculptures / ceramiques / dessins
et poeme de Nanao Sakaki

De 5 juin au 20 juin 2010
Ouvert tous les jours, de 11ha 18h
Visites du artiste : samedi 5 juin et dimanche 6 juin
Lieu : Galerie momogusa / 2-8-16 Toei-cho Tajimi-city Gifu-prefecture JAPAN



ダニエル ポントロー
パリとフランス北部オワーズ県在住・制作
カーン美術大学教授 第8回国際陶磁器展美濃 陶芸部門 審査員

1947年 パリ生まれ
1981 パリ、マレ地区文化センター音と光の環境での詩を伴った作品のインスタレーション
1987 キリナ・クレモナ劇団の舞台の為の遠近画法(マース・カニングハム舞踏団 ジョルジュ・ポンピドゥセンター/パリ)
1992 ≪Le champ de feu≫ ストラスブール近郊アルザスの山頂での特別インスタレーション
2001 グループ展Konishi house (大阪)
2003 ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センターにて個展
2008 サン・ジャン・デ・ヴィーニュ大修道院(パリ近郊) スワッソン美術館での展示

[永久収蔵]  パリ国立現代美術基金  パリ市立近代美術館  パリ装飾美術博物館  信楽陶芸の森美術館  Clayarch Gimhae美術館(釜山)




 

[expositions personnelles depuis 2000]
2001<L’organisation du terrain>, Centre d’Art de Saint-Fons,ecole des Beaux-Arts de Rouen
2002 Artotheque de Caen.Ecole d’Art de Belfort (organisee par le 19, CRAC ).
Musee de Soissons,
Arsenal. EAAC, Strasbourg
2003 Centre d’art Georges Pompidou, Cajarc, Lot.
2006 Galerie Tamura , Nishinomiya , Japon.

[Expositions principales et Commandes publiques]
1981 Le centre culturel du Marais a Paris. Une installation d’oeuvres accompagnees d’un poeme de Guy Benoit,environnement de sons et de lumieres .
1987 scenographie pour la compagnie Kilina Cremona ( danseurs de Merce Cunningham au centre Georges Pompidou - Paris )
1992 <Le champ du feu>, Alsace: installation permanentr realisee pour le sommmet d’une montagne pres de Strasbourg.
2001 Konishi house a Osaka.
2008 Musee de Soissons pres de Paris :ses sculptures cotoient l’architecture de l’abbaye Saint Jean des Vignes datant du Moyen Age .

[Collections publiques]
-Fonds National d’Art Contemporain, Paris.
Musee d’Art Moderne de la Ville de Paris. Musee des Arts Decoratifs, Paris.
Musee de Gifu,japon
Musee de Shigaraki, Japon.
 
岩田圭介
パリのサンシュルピス広場で開催されていた陶器市の一角に陶芸関連の本を並べた出展があった。山積みの本の中から妻が見つけてきた一冊の作品集、キューブリック映画のワンシーンを連想させるような表紙写真にまずは惹かれた。間借りのアパートの一室で飽きもせず毎晩ページを繰っていた。
帰国を3日後に控えた夜、画家の友人宅へ食事に招かれた。その席に少し遅れて到着した客人が驚くことにダニエル・ポントロー、作品集のアーティスト当人であったのだ。フランス語が出来ない僕とは会話らしい会話は成立しなかったにも拘わらず彼は帰り際に、良かったら自分のアトリエに来ないか、と誘ってくれた。OUI!OUI!だ。

帰国前日、パリから列車に乗り込み40分。駅を出るとダニエルさんはにこやかに待っていてくれた。そこから田舎道を運転する車で20数分、小さな村の外れにアトリエはあった。かつての村の共同洗濯場を改築したという広々とした空間。小川の流れる庭は野っ原のように森に繋がる。内や外に、おおきな作品がそそり立ち、転がり、制作途中の 土ブロックが積みあがる。自室の壁際には梯子のように掛けられたコンクリート階段、その静謐な設えに暫く見とれた。庭の作品群の間を腹の大きな猫がゆったりと横切ってゆく。動と止の交わる不思議な気配に圧倒された2009年、夏の一日だった。
 
安藤雅信
ダニエルさんとは、2008年の第8 回国際陶磁器展美濃の審査員として来日した時に出会った。工芸系の審査員がほとんどの中、珍しく彫刻系の人が現れたと選ぶ物を見て気になっていた。彼の作 品を岐阜県現代陶芸美術館で拝見し、更に数ヶ月後、再来日して百草に来られた時、作品集を見せて貰い、驚愕すると同時に嬉しくなってしまった。私が焼き物 でしたいなと漠然と考えていたことが、とても大きなスケールで展開されていたのだ。彼の作品は装飾や技巧を凝らす工芸的な仕事とは違い、作品の配置と空間 全体で表現するインスタレーションである。間の取り方といい、技巧的に陥らないで作品からの離れ具合といい、どの仕事も素晴らしい。
 今展では昨秋、信楽陶芸の森で数ヶ月制作されたものと、フランスで制作された作品が展示される。DMの写真は彼の制作したものであるが、彼が設置したわ けではないので、ある意味彼の作品ではないということになる。ダニエルさんがインスタレーションすることで、百草がどう変わるのか、今からとても楽しみで ある。
               
 
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