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青木野枝略歴 |
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1958 |
東京生まれ |
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1983 |
武蔵野美術大学大学院造形研究科(彫刻コース)修了 修了制作優秀賞を受賞 |
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2000 |
平成11年度(第50回)芸術選奨文部大臣新人賞受賞 |
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2003 |
第33回中原悌二郎賞優秀賞受賞 |
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<記憶に残るできごと> |
1985 |
チェルノブイリの原発事故が起こる ソ連、ロシアという国が気になる タルコフスキーの「ストーカー」は今でも一番好きな映画 |
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1987 |
この年から京都の庭をつくる仕事を手伝いだす 伊勢神宮や京都の庭などを見てまわる 植木屋さんに連れられて、関東中ケヤキ、シラカシをさがし、山の中や奥深い田んぼ、農家に行ったことは、得難い体験だった |
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1989 |
2月 島根の日本刀剣保存会のたたらを見に行く 鉄はこんなふうに生まれてくるのだと感じ入る 4月 ニューヨークの自然史博物館でイヌイットのつくったものを見る こういう世界があったのだと感激する 自分のつくるものの基本はいつもここです 6月 ベルギー・ブリュッセルの自然史博物館で古い巨大なガラスケースに入った数十頭の恐竜の骨を見る
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1991 |
この頃なぜか猫や犬を多数拾う 稲光を見に茶畑に行くと10匹以上の猫がいっぺんに捨てられていることもあった |
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1993 |
大分や大阪の古墳を見てまわる 金山古墳、石室内の水たまりや、そこに住む一匹のヤモリ 入道雲の空の下、古墳のわき道をヘビがすーっと、横切ったことなど、自分がどの時代に立っているのか、不思議な曖昧な気持ちになった |
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1994 |
6月 ウォルター・デ・マリアのライトニングフィールドを見に行く かみなりは落ちなかったけれど、向こうの山の風景や夜の空、野原の匂い、陽があたった兎の耳などをおぼえている |
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1997 |
5月 鎌倉の池で亀と目が合う 目があったことが、互いの背後の世界を想像しあうきっかけとなり、池について興味をもちだす 9月 足尾銅山跡を見に行く |
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1998 |
この年の銅版画はずっと、プリンス(一曲だけ)を聞きながら、仕事をしていた。たまにつくることと、聞くことがクロスする時があり、こういう時は何百回でも一日中その曲を聞いている |
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1999 |
初めて色を使った版画をつくる この時はケミカルブラザーズとフージーズ |
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2000 |
2月 釧路・網走へ行って、ジャッカ・ド・フニ(冬で閉まっていた)、北方民族博物館やモヨロ、トコロ遺跡などを見てまわる 夕刻、流氷でいっぱいのオホーツク海でアザラシの声を聞く |
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2001 |
青森の津軽半島を何度もめぐる ベンガラの大きな岩があった |
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2002 |
桜島に上陸する 強い強い磁場を感じる 雲や光もその力のなかにある |
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2003 |
下北半島をまわる 恐山の誰ひとりいない翡翠色の湖に立っていたら、エゾゼミが鳴いて、風が吹いて、浜が白く光り、ここは世界が違うのだとわかった
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2004 |
富山の発電所美術館の設置中はずっと雨、ゆらゆら帝国とレディオヘッドを大音量で流しながら溶接 屋根にあたる雨の音、まわりに降る雨の音で自分の立ち位置がわからなくなる 水はどこまできているのか? 旭川の春ニレの木々の下に彫刻を置いた 木々は高くて、林のなかにいると空はもっと上空にある 川の水面は地面と同じところに
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2005 |
念願のサハリンに行く 夜行列車に乗ってノグリキまで ウィルタの人々の資料館へ行く 道中、林や水や光が違う粒子のなかで輝いているようにみえる それから、私にはあの風景がある、と思う |
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2006 |
白羽毛の廃校になった水色のプールに彫刻をつくる そして山の水を入れる 私にとってこれは一枚の田んぼなのだ |
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2007 |
韓国や中国に行くことが多くなる 北京駅を夜、何度も歩く たくさんの人の熱気は感じるのだけれど、それに相対する人造物の固い冷たさみたいなものに、自分の彫刻を考えてみる |
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<主な個展> |
1995 |
「近作展-19 青木野枝」国立国際美術館(大阪) |
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1999 |
GALERIE BHAK(ソウル、韓国) |
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2000 |
<青木野枝展-軽やかな、鉄の森>目黒区美術館(東京) |
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2001 |
Gallery Article(ケルン)、Keumsan Gallery(ソウル、韓国) |
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2003 |
「熊と鮭に」国際芸術センター青森 |
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2004 |
「空の水」入善町下山芸術の森 発電所美術館(富山) |
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2007 |
「Embracing Lights:iron(光を内包する:鉄)」ヘイリー芸術村(パジュ、韓国) |