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真木千秋 |
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ほおずりしたいような大好きな糸の中に野生の繭、タッサーシルクか ら 紡ぐ「ナーシ」の糸がある。
繭のさきっぽの茶色い部分を手で紡いだ糸だ。絹なのに繊維が短くて ちりちりとした風合いなので、よりを強くかけないと糸にな らない。そのとても織りにくい糸をたて糸 にして、麻と一緒に織る方法を考えた。たて糸を2つにわけて棒に巻き取り、お互いの糸がからまらない ように織るのだ。
だから名前を2重ビームとしている。
それから17,8年過ぎたが、いまもその風合いが好きで、 ストールや反物として定番で織っている。
今回はその二重ビームで小さな絵を描くようにストールを織ってみる。 ごつごつした糸をいれてみるもの、金茶色でゆらぎのある糸をいれてみ るもの、 縮む糸をいれるもの.....。草木で染めた色を気分次第で織り込 んでみる。色も風合いも自由自在に。
ももぐさでその30枚をかざるのをとても楽しみにしている。 |
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作家略歴
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1960 |
武蔵野に生まれ育つ |
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1980 |
武蔵野美術短期大学工芸テキスタイル科卒業後渡米ボストン美術館付属美術学校、マサチューセッツ州立美術大学の夜間部を経てロードアイランド造形大学(RISD)に編入 |
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1981 |
ヘイスタック・クラフトスクールにてファイバーアティストのSheila Hicks のアシスタントをする |
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1982 |
ロードアイランド造形大学在学中"Textile for 80th展がきっかけで桐生のテキスタイルプランナー新井淳一氏と出会う |
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1985 |
ロードアイランド造形大学卒業後ニューヨークでフリーのテキスタイルデザイナーとして働く その間中南米、東ヨーロッパなどを訪ねる |
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1990 |
東京の山里、五日市に住み着いて創作活動をはじめる |
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1994 |
沖縄西表島の染織家石垣昭子さんと出会う |
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1996 |
東京青山に真木テキスタイルスタジオをオープンする。(〜2006) |
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1997 |
石垣昭子さん真砂三千代さんと南の島発信「現代の衣」真南風プロジェクトをはじめる |
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1998 |
真南風をニューヨークで発表 |
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2000 |
南アフリカ、ケープタウン のデザインスクール・Madessaで開催された「Textile Tomorrow」ワークショップにて講師 |
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2001 |
百草にて安藤明子さんと蚕衣無縫展開催
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2006 |
東京あきる野市、真木テキスタイルスタジオの敷地内に竹林shopをオープン |
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出展内容 |
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真木千秋 |
「二重ビーム ストール」(経糸に麻とタッサーシルク、緯糸にいろいろなタッサーシルクや麻など・25cm×140cm)限定30枚
ストール・服・生活の布製品 |
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安藤明子 |
真木千秋さんの布は美しい。蚕の営みが奇跡だとすれば、千秋さんのそれらの糸を操る手業もまた。その奇跡の美を「着る」形にする。その美しさや完成形を損なうことなく。直ちに「布」に立ち戻れることが条件。そうすれば布(としての美)を汚さなくてすむ。 そんな美を生活に添えるこころがハレとなる。
自分なりのハレを見つけていただけたらと、布どうしを響かせ合い形にしてみました。いつでもどこでも自由な固有の組み合わせで、自分なりのハレを楽しんでください。 |
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ももぐさカフェ
29日(日)・30日(月)は東京都あきるの市にある真木テキスタイルスタジオのインド人スタッフRakeshが、竹林カフェメニューの中から手焼きのチャパティ(全粒粉)と野菜のサブジ(おかず)を作ってくださいます。
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期間中はルヴァンのパンを使ったランチをお召し上がりいただけます。
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