安藤明子さんの夏の衣は、 ともすれば、暑さがゆえにラフになりすぎてしまいがちな夏の日常着、そしてその生活を、うまく引き締めてくれるような気がします。
”うまく”と言うのは、人の目に美しく自らも着心地よくということ、その上お茶の席にも着用できるようにという明子さんの衣服に託す思いが、しっかり果たされていると言う事です。
明子さんの選んだ丈夫で美しい布、透き通った木綿や麻の布地などを洗い晒して身につけると、それが調和し合って、凛とした清々しさを感じるのです。
今回、明子さん企画の桐の下駄(日常にも着ものにも履いていただけるます)と足袋もご紹介します。 それから、mon-sakataさんのシンプルなTシャツもお楽しみに。 |
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「美しいと感じた古今東西の布を素材に個性的にならぬよう心して衣服づくりをしております。 洋服は布を人間に従わせますが、人間が布に寄り添うことによって着付けられてゆく、着もののような現代(いま)の日本人の衣服が出来ないものかと思っております」 |