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ジャズ雑記 14 お国柄2

ドイツのレーベル、ECMはといえば残響音が効いた録音である。賛否両論が昔からあった。演奏もそうだが、音がどうもジャズっぽくない。ライブハウスのジャズの生音とは違う響き、リバーブがかかっているからなんか誤魔化されているような印象を受けてしまう。ECMでもっとも沢山売れたという右側のアルバム、オフィチウムは千年前の音楽・グレゴリオ聖歌をヒリヤード・アンサンブルとノルウエーのジャズサックス奏者、ヤン・バルバレクが演奏した、クラシックとジャズの融合したもの。これを聴いてなるほどと思った。あのリバーブのかかった残響音は、教会で聴く音と同じなのである。教会やコンサートホールで聴く音は、残響音が多いので、モノラル録音。一方小さなライブハウスだと聴く場所によって、生音の大きさが違うのでステレオ録音。育った環境で求める音の質や聞こえ方が違うのである。ECMの違和感なく溶け込んでいたのは、パット・メセニーではないだろうか。僕の学生時代に出た「80/81」は、オーネット・コールマンの曲を演奏しているということで話題になった。話題になるという意味は「結構やるじゃないか」という感じ。同じ頃出た、左側のアルバムの邦題が「愛のカフェオーレ」だったからしょうがない。メセニーの実力を臭わせない可哀想な邦題だった。教会的なサウンドが、メセニーの幽玄な感じと良く合い、僕は好きなアルバムなのに。あの邦題、なくして欲しいな。ECMが誤解されるよ。

 

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コメント:4

Takao Kato 14-07-29 (火) 11:45

記憶にあるジャズ(??)のドイツ録音盤と言うとシンガーズ・アンリミテッドのアカペラとIn Tuneです。讃美歌を聴いているような残響音と、どうやっても真似が出来ないテクニックに酔いしれました。それまでのジャズコーラスと言えばFour Freshmen。彼らを超える物は無いと思ってましたが。。。。。。そのコーラスワークにぶっ飛びました。 しかしながら音楽はやっぱり生演奏を前提としていないと楽しくありません。その意味でシンガーズアンリミテッドはFour Freshmenに及ばないというのが私の今の結論です。

Masanobu Ando 14-07-30 (水) 8:29

加藤様
ボーカルグループをほとんど聴いてこなかったので、シンガーズがドイツ録音とは知りませんでした。ドイツは多重録音に向いていたかもしれませんね。生演奏かスタジオ録音か、役割が違うように思います。僕はビートルズやジミヘンにしても、凝ったスタジオ録音好きですね。イエスをユーチューブで観て驚いたことがあります。プログレはスタジオで多重録音していると思っていたら、ほぼ生でレコードと同じ演奏をしてました。凝ったスタジオ録音と同じことを生で演奏してくれたら最高に嬉しいです。

cafe-shiroiro/ 橋本 崇 14-07-31 (木) 0:25

ECMといえば、僕が所有しているものはほとんどなく、真っ先に思いつくのはキースジャレットだけでした。
中でも一番聴いたのは「ケルンコンサート」
これは、本当によく聴きました。LPもCDも所有していますが、一曲がとても長いので、安藤さんの
おっしゃる通り、集中力の入れ替えの為にLPがベストだと断言できる、洗練されたとても
素晴らしい作品だと思います。
このライヴはオペラ会場で行われたものですので、そもそも残響音は多い気がするのですが、
ECMは残響音が利いた録音なのですね。勉強になります。

パットメセニーについては僕の未熟な感性では、少し苦手なテイストで、これまでしっかりと聴き込むことができなかったのですが、「ECMの教会的なサウンド」と「メセニーの幽玄的な質感」という点から改めてしっかりと聴いてみようと思います。何か見つかる気がしてきました。

Masanobu Ando 14-07-31 (木) 8:58

橋本様
「ケルンコンサート」は名盤ですね。僕も良く聴きます。発表された当時、3枚組の「ソロコンサート」が日本で賞を取り、ケルンは聴きやすくて酷評する人もいました。感傷的で抽象度が低いということでしょう。メセニーも同じように捉えられているような気がします。やはり邦題がいけなかった。80/81聴いてみて下さい。硬派な部分感じとって貰えると思います。

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