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FUNKの周辺 3 

遅すぎる始まり

高一でジャズに目覚め、マイルス・デイビス好きになった。当時出たアルバムは「GET UP WITH IT」。ジャケットは格好良かったけど、最後まで聴くのが苦痛だった。その後が「アガルタの凱歌」「パンゲアの刻印」。ジャケットは横尾忠則。これもジャケットは良いけど、最後まで聴くのはちょっと大変だった。そして病気療養で新譜は出なくなった。’60年代のモードジャズ時代は好きだったが、これ聴けるというマイルスの最後のアルバムは’69年の「BITCHES BREW」か’70年の「ジャック・ジョンソン」までだったという人は多いだろう。

久々の新作を引っ提げて’81年の復活コンサートは新宿で観た。それ以降のマイルスはロック世代には聴きやすかった。しかし、長らく空白のように’70年代のマイルスがあった。2003年8月号の月刊プレイボーイで「マイルス・デイビス」特集の付録が下記の写真。スウイングジャーナル編集長だった中山康樹監修のこの記事を読んでマイルスの謎が解けた。’60年終わりに結婚したベティ・デイビスの影響でスライ&ファミリーストーンやジミ・ヘンドリックスと出会い、それ以来、マイルスはロックやファンクを意識するようになったという。ウッドストックのようにライブで若者を熱狂させたいとマイルスはスーツを捨てた、つまりジャズの歴史から逸脱したのだった。’60年代以降の様々な文化は、カテゴリー内の歴史や伝統という縦軸で見るのではなく、分野を超えて横軸で見ていかないと理解できない象徴的な出来事が、’68と’69年に起きている。それを分かりやすく図にした付録だった。これを得てから、新しい音楽ライフが始まった。FUNKへの接近。感謝、感謝。IMG_1088


コメント:6

Takao Katou 14-07-08 (火) 10:56

ベティ・デイビスと言う名前と今の時代に再会するとは思いもしませんでした。FUNKの演奏を始めた大学の頃、女性アーティストのを中心にLPを買い集めていたため、ベティ・デイビスのジャケットが目につきLPを購入しました。マイルス・デイビスの元妻をキャッチ・コピーにバックミュージシャンの顔ぶれの凄さ(TOPのホーンセクションも含まれてました)とジャケット写真のカッコ良さ(彼女の全身写真)だけで購入してしまいました。内容は(T_T) お蔵入りして聞き返したことはありません。ただベティ・デイビスの名前だけが40年たった今でも記憶に残るのみ。

Masanobu Ando 14-07-09 (水) 8:43

加藤様
ベティ・デイビスにはラリー・グラハムが随分協力しているようです。「NASTY GAL」にはスラップ奏法も聞こえてきます。格好良かったけど何かが足りないですね。作られたミュージシャンだったのでしょうか。同じ頃、日本では笠井紀美子という女性ボーカリストが、それを意識したアルバムを出してました。

Takao Katou 14-07-09 (水) 10:58

笠井紀美子はシーウインドとのジョイントコンサートで新宿厚生年金ホールで聞きました。
その時にシーウィンドの女性ボーカル(ポーリンウイルソン)に一曲も歌わせなかったのでこちらが消化不良となり翌週の六本木ピットインのシーウインドの単独ライブを聞きに行きました。
ポーリンウイルソンの歌が聞けた喜びを「笠井紀美子よりずっといいや」と隣の友人と話していたら背中に強い殺気を感じ、振り向いたら笠井紀美子が座っていたと言う恐ーい思い出があります。
彼女はその後、ミニリパートンのラビング・ユーの作曲者(ミニの元夫??リチャード・ルドルフ)と結婚してますね。

Masanobu Ando 14-07-10 (木) 1:29

加藤様
笠井紀美子のライブ、観られたんですね。羨ましい。当時、自立した女性という印象で、日本では珍しい存在感がありました。貴重な音楽的体験、一杯してらっしゃいますね。

cafe-shiroiro/ 橋本 崇 14-07-10 (木) 22:30

僕はもともとSOULが好きで、聴き始めたのが大学に入った頃でした、その時に参考書のようにして読んでいたのが「BSCK TO BSICS」~70年代ソウル~ という本でした。特筆するほど良い本ではないのでしょうが、当時、何のアーティストの何を購入すればよいかもよくわからなかったので、名盤といわれるジャケが登載されていてジャンル別に詳しく説明されていたため、何となく購入したのでした。
とにかくレコード屋に通っては、この本に出ていたジャケのものがあれば片っ端から購入し、解説を読みながらレコード漬けになった大学生活でした。
前置きは長くなりましたが、その時に最後の方にjazz blues’n soul というページがありまして、その一番最初に出ていたのがマイルスの「on the corner」 当然のように購入しました。聴いてみてびっくり。
当時僕が持っていたマイルスのレコードは「kind of blue」だけでしたから(当然再発盤)
同じアーティストとは思えないほどの内容の違い。マイルスはジャズという意識が強かったため、
面食らってしまった記憶があります。50年代後半から70代年初期までの間にここまで進化している
SOUL FUNKアーティストはいませんでしたから。
ファンクビートを消化し、細分化されたドラムとパーカッション。異なったrリズムが重なって生まれる
複雑なテンションと覚醒するような音の洪水。当時く耳の未熟な僕にはどのようなシチュエーションで
聴けばよいのか分かりませんでした。
ただ、もともとSOUL~FUNK(P-FUNK)畑の僕には、理解は難しいながらも拒否反応はなく、
様々な音を聴き、20年近く経った今、アーティスト・マイルスのやろうとした試みにやっと少しだけ
僕の耳が追い付いてきた気がします。

Masanobu Ando 14-07-11 (金) 0:15

橋本様
マイルス二枚目が「on the corner」ですか。世代間ギャップ感じます。そこに行くのに、僕らの世代はずいぶん時間が掛かりました。辿り着けない人の方が圧倒的に多い。将来、「kind of blue」からマイルスの代表作が「on the corner」になるのではと思ってます。凄いアルバムです。何れ、ここでも取り上げます。

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