ギャルリももぐさ/百草
作品/百草
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 「暮らしの造形 [」  
 
 金森 正起 | 「古い道具」冨永 淳

  2018年3月3日(土)〜3月18日(日)
  11:00 — 18:00
  会期中無休

  作家在廊日 3月3日(土)、4日(日)、18日(日)

 

 

 

 

 

「好き」の時代 

先日、「古道具坂田」を最初から知っているという女性と話す機会があった。「古道具という言葉にわくわくしたわ」と45年前の開店当初のことを語って下さって、その当時の状況を思った。1970年代は社会的運動が一段落して、若者達の抵抗がかすかに物文化として残った時代であったと思う。価値付けられた骨董ではなく、使い古された道具に新しい生命を見つけたいと意識して坂田さんが名付けた古道具という名称は、現代の若い世代にはどう響いているのだろう。
 百草も今年は20年目を迎え、ひしひしと時代の移り変わりとこれからの自分の役割を考えている。勝手な思い込みではあるが、古道具という言葉も生活工芸もまだ権威への抵抗として我々の世代の背骨になっている。これを若者に押しつける気持ちは毛頭ない。
今展参加する二人の撮ったDM写真を見て、もはや古道具も生活工芸も抵抗の象徴ではなく当たり前のものになったと実感した。これから先、彼らは当たり前の中に何を見出していくのだろう。先輩も後輩もないフラットな世界が展開され楽しみではある。
 金森君と百草との関係は建築金物からスタートし、徐々に日常使いの道具にも手を広げてきた。階段の手すりなどの建築金物は、こちらからデザイン指定などしなくても、安心して任すことできるデザイン力を持っている。そのセンスを生活道具に活かし始めたのが、修得したホーローの技術による作品である。金属の道具による錆の欠点を克服し、今展は新しい色にも取り組んでいる。アルミニウムの家具や照明など、建築金物で培ったアイデアが生活道具にも活かせるようになり幅を広げてきた。
 百草初登場の「古い道具」の冨永君は、京都に週に一日だけ開ける店を持っている。そこに並んでいるモノは、彼が好きで集めてきたもの。店を訪れての印象は、人に見られることや見せることを意識していないモノが並んでいるというものであった。様々な分野でプロフェッショナルとアマチュアの壁が崩れつつあるように、ここでもその壁がなかった。これからの時代は好きの思いの強さと幅の広さが動かして行くのかなと思った。
 何の違和感もなく並んでいる二人の選んだもの作ったものとどう接するのか、今回は心の順応性が試されそうで楽しみである。

                                  安藤雅信

 

 

 

 

 

 

 

 

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■金森 正起 プロフィール

1975 鉄工所の家に生まれる
     家もほとんどない山の中で、父の建てた家で生活する
     犬や猫や鶏、銀色の猫柳の記憶

1981 小学生に上がる頃、名古屋市の外れに引っ越しする
     絵の教室に行かしてもらうか絵を描いた記憶があまりない
     ピアノを習いはじめる
     近くに池かたくさんある環境で日の出とともに一人でも出掛けるほと釣りが大好きだった     
     ステンレススフーンを使ってルアーをつくる時、1ミリの穴開けに苦戦  
     折りたたみナイフの木の柄を刃物て削ったり、紙ヤスリで削ったりしていたら、たまたま汚い油か染み込んでしまった  それを見て何かを感じハッとさせられた
     いろいろと分解するのが好きだったが、直せずよく物を壊していた        

1988 授業で作ったブリキのちりとり、真鍮の文鎮、キーホルダーを100点満点だと褒めて貰えたのがとても嬉しかった
     古い車の載った雑誌か好きだった
     近くの山の中に防空壕らしい洞窟を発見し、松明を持ってよく探検に行く

1993 スノーボードに夢中になり、おもしろい山かあると聞くと車中泊しながら廻る
     大学卒業後、東北で生活
     登山やバックカントリーをしたり、住みたい場所探しをはじめる
     静かな雪山に入ると日本も外国もないのではないかと感じる
     愛知、岐阜に現存していた野鍛冶を巡りはじめる     
     何かを作りたくて色々な作り手を訪ねているうちに鉄の仕事に出会う

2001 松岡信夫氏に弟子入りする 小さい畑で野菜を作ったり、山菜を食べて生活
     アクセサリーを作って表参道の路上で販売してみる

2004 自分の作りたいものを見つける為に修行を辞める
     田舎の暮らしに憧れていたので、岐阜県の森林組合で働きながら生活
     少しずつ自分の仕事をはじめる     
     古物商の免許を取って業者市に行く

2006 名古屋市の外れに仕事場を持つ
     建築金物や生活道具などを作りはじめる
     金森の名から、お金が森のようになるのかなと少し期待していたが お金ではなく、金物が森のようになることだと気付く

2014 小学生の頃からあった近くの山の廃墟を手に入れる

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■冨永 淳 (「古い道具」店主)

京都で3人兄弟の末っ子として生まれる
えんぴつと紙があればおとなしく過ごす
小学生のとき晩ごはんの盛りつけはこうした ほうがいいとなまいきなことを言う
15才のとき部屋の散らかり方に美しい散ら かり方とそうでない散らかり方があること に気付く
大学で日本画の勉強をしてみたりする

2006 京丹波の陶芸家に出会い美しいくらしにふれる
     この頃から古いものを買ってみるようになる
2013 松本の木工デザイナーに出会う
     何でもない僕に何かをあたえてくれる
2014 古道具店「古い道具」をはじめる

2016 名古屋の金物作家に出会う

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◎ももぐさカフェ

営業時間は11:00~18:00(17:30オーダーストップ)となります
暮らしの造形展期間限定ランチは、金森さんの琺瑯のお皿でお出しするチキンカレーとなります
メニュー・お席のご予約はいたしかねます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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