ギャルリももぐさ/百草
作品/百草
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それぞれの茶の箱展

2007
11月3日(土)〜11月18日(日) (会期中無休)
11:00〜18:00

赤木明登・内田鋼一・長谷川竹次郎・三谷龍二・ヨーガンレール・安藤雅信

作家在廊日
11月3日(土) 内田鋼一 長谷川竹次郎 三谷龍二
11月4日(日) 赤木明登 内田鋼一

中国茶のお茶会 「現代中国茶事情」

台湾から李曙韻さんをお迎えして、中国茶の席を設けました

李さんは、日本の茶の湯の物語性や演出、作家物の器などを取り入れ、台北を中心に活動していらっしゃいます

11月11日(日)
11:30〜 12:30〜 13:30〜 14:30〜 15:30〜 
16:30〜
800円 税込 予約制
各回同時に二席 各席5名計60名
二席以上の予約可

「空」(くう)を食う

 漫画「へうげもの」が流行っているそうで、最近若い人によく茶の湯のことを尋ねられる。今まで古田織部にスポットライトを当てたものが少なかっただけに、地元の者として嬉しい反面、政治も絡んで時代を動かす勢いのあった桃山時代の茶を現代に置き換えて考えるのは難しい。千利休も古田織部も時の権力者に疎まれ世から消されたので、三代目にあたる小堀遠州は意図的に茶の湯からダイナミズムを取り除いた。それ以来400年近く茶の湯は生活を彩り、楽しむ物として続いている。
 元々禅から派生した茶の湯に政治性はなく、茶室が政略の場に選ばれ、茶道具が政略の物に適材だったことと、茶人という存在が特権階級を得やすかったことが、茶の湯のダイナミズムを演出したしていたと思う。しかし、真のダイナミズムは禅問答に見られる価値観をひっくり返す「空」の概念であり、そこに時の権力者は政治を転覆させる危険性を感じたのではないだろうか。現代の政治家が密室で茶の湯を嗜みながら政略を練っている姿は想像できない。茶の湯の本質としての「空」は時代に飲み込まれ、残ったのは「道具好き」だけなのではないかと遠州以降思われている。
 確かに「道具好き」は茶の湯の面白さの一面であるが、それだけでは「空」を食うことは出来ない。アメリカの作曲家ジョン・ケージが禅を題材として作曲した「4分33秒」を聴いた時、やられたと思った。演奏者がピアノ前に座り、何もしないで蓋を開けて数分したら蓋を閉めて帰るという曲で、その間無音であるが故、静寂の中でドアを閉める音や鳥の鳴き声が突然耳に届いてくる。お点前で煮えたぎる釜に水を差した瞬間の静寂にそっくりで、「何でもないことの中に真理があり本当の日常がある。」とその瞬間いつも思う。これは軽やかな空ではないだろうか。派手な演出などより、無音という「空」の中でハッと大きな世界の中で生かされている自分に気付く。茶の湯の醍醐味の一つである。
 只お茶を点てて飲むという些細なことの周りに、そんな「空」の瞬間が五感を通して数々と配置され、終わってみると小さな悟りを開いたような気分になる。集中力が臨界点を超えた時、それらは得られる。茶の湯に限らず中国茶でもコーヒーでも、日本人はそれらを道のようにして極め、楽しむ習性を持つ。日々の生活の中で、集中する時間が持てれば、どんなものでも美味しく頂ける。気軽な茶の箱でそのような疑似体験ができれば、これからの茶の湯の未来も明るいと勝手に思っている。
                      

百草 安藤雅信
茶の箱とは

 1999年の1月、赤木君と長谷川竹次郎さん宅で拝見した江戸時代の旅持茶箱からこの話は始まった。これは利休所持の茶箱やその後の各流派が確立した茶箱とは違い、自分が楽しむ為のコンパクトなもので、組み上げるのに実に工夫されたものであった。道具の作りや素材の組み合わせも心憎く、使い手の旅持茶箱への愛情を感じるものだった。それから半年後百草での竹次郎展は衝撃的であった。小さな銀瓶の中に茶の道具が全部収まっている究極の旅持茶箱がいくつか出品されたのである。もう本流の茶箱よりサブカルチャーともいえるこの旅持茶箱の実現にその後我々が邁進したのは言うまでもない。3年かかって百草で、それから1年後に東京のディーズホールで作家5人が協力して我々なりの「茶の箱」展を催すことが出来た。その辺のことは「茶の箱」(ラトルズ)に詳しい。
 
記念に作成したその書籍に、次に催すならそれぞれが自分用に組んだ茶箱の展覧会がしたいと書いた。あれから3年、抹茶だけコーヒーなども飲め、アンティークも含めた幅広い茶の箱展を、あらたに木工の三谷龍二さんを加え催すことになった。参加する6人の作家の精神性が表れた作品というより、茶道の本流からは離れ、日常のお茶の風景や生活が垣間見えるものになっている。茶箱ではなくそれぞれのお茶の箱。「喫茶去」。肩の力を抜いてお茶を召し上がれ。

6人の作家による自分好みの茶の箱 
日本茶・ハーブティ・抹茶・中国茶・コーヒー用など

お茶まわりの小道具

茶巾筒や茶筅筒などの小道具・袱紗などの布類・土瓶などの陶器各種

ももぐさカフェ

期間中はルヴァンのパンを使ったランチをお召し上がりいただけます。
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