ギャルリももぐさ/百草
作品/百草
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企 画 展 今までの企画展・今後の企画展へ
小島久弥 臨界点シリーズ「積もる刻」“バイバイチャーリー”2005
小島久弥 展
クリティカルポイント
“Re”

2005 10月22日(土)〜11月6日(日)
11:00〜18:00
会期中無休
作家在廊日 10/22・23・28・29・30
11/3・4・5・6
親と子のワークショップ
「振動で絵を描こう」
日 時 10月30日(日)13:00〜15:00
講 師 小島久弥
場 所 百草の森
会 費 親子参加(保護者1名・子供1名)
1,500円 材料費込み
個別参加1名 1,000円
要予約 限定30名
対象年齢 4歳以上
持ち物 鉛筆
美術の遊園地
 ギャラリーでは、作り手は受け身で使い手の方が攻め手になる。自分が作り手として出発しているので、作り手が発表する「場」という一方向での意識しかなかったが、見るため買うための情報収集や移動などの行動力、使いこなそうとする使い手の熱意には感服する。作り手と使い手のエネルギーが交錯するギャラリーは、時々核反応を起こす程熱くなる。
 「舌は三代、耳は二代、目は一代」、美術関係の仕事は親に関係なくその人の感性で成り立つけど、料理は祖父母からそういう環境にないとできないと言われている。ギャラリーの客層に元城下町が多いのは、使い手もその人の住む街の文化的遺伝が影響するからだろう。作家は突然変異で現れるが、使い手は生活環境の中での自然な学習が必要なのである。
  欧米から入ってきた家具や洋服など衣食住の文化は、明治以来140年近く経ち、生活の西洋化に伴い使い手にようやく馴染み始めてきた。同じ頃輸入された美術は、まだ作り手と使い手の良好な関係がそれほど出来ていない。美術は生活必需品ではないからというが、月の陰の部分と同じで、見えるところの裏側にいつも隠れ、本来は生活必需品と表裏一体のものだ。ただし、裏に針を隠し持つような鋭い視点を持つのが美術の本性でもある。使い手を揺さぶり続けるのが使命なので、作り手と使い手の関係は複雑である。
  小島さんの作品の多くは、彫刻というより装置のようなものである。ある意味それらは遊園地にも似ている。さしずめ美術展はテーマパークだ。門を潜った時から俗世のことは忘れて仮の世界で遊びはするが、閉園となってそこを一歩出た瞬間、かえって重い現実に気付かされる。優れた美術作品はその時理解出来なくても、後になって現実味が増してくるものだ。小島さんの展覧会は、玩具と科学が好きな工作小僧の面白いテーマパークのような作品群である。しかし、その裏には強烈な社会的メッセージとチクッと観る側を刺す一針が隠されていて、自分とは無縁だと思っていたものがある瞬間急に身近なものになりドキッとさせられる。「クリティカルポイント」(臨界点)と名付けられた作品は、遊園地の門のようなことを指すのかもしれない。
  今展では床下に模型電車を走らせたり、空気・水・氷(雪や霜)の水の三様態を利用したり、日常見られる材料を使ったものではあるが、その組み合わせなど、使い方に工夫と意外性の融合が見られ、それだけでも単純に感動する。やんちゃ坊主がこの日本家屋を使って何をしでかしてくれるか今からとても楽しみである。
百草 安藤雅信
小島久弥 臨界点シリーズ「積景」“小川”2005
 
 それからボクはあの列車が何だったのかを考えつづけていた。小さい頃から親しんだ市電だったのかもしれないし、学生時代に利用していた南近鉄大阪線だったのかもしれなかった。もしかすると昔の黄色い地下鉄だったのかもしれない。ぽっかりと浮かんだふたつの満月が、クレーンに吊られた車両を照らしていた。明るい、昼間みたいに明るい夜だった。それを見上げているボク。時間が止まったような静けさ。昨年12月4日にみた夢の風景です。
小島久弥
小島久弥 年表
1979 大阪芸術大学芸術学部美術学科卒業
個展[1996年以降]
1996 現代美術館・名古屋
2003 ギャラリー・レイ/名古屋
グループ展[1996年以降]
1996 フィリップモリスアートアワード 最終審査展青山スパイラル/東京
アートは楽しい7:IN/OUT はらミュージアムアーク/群馬
1997 The First Steps:Emerging Artists from Japan/Grey Art Gallery/ニューヨーク
1998 Open House/Headlands
Center for the Arts/サウサリート
1999 メディアセレクト/名古屋港・ガーデンふ頭20号倉庫
2001 Contemporary Art from Japan:1980 until now/Kroller museum/オランダ
パブリックコレクション
1978 北九州市美術館【Lines】平面作品
1997 [水の国]ミュージアム104°【臨界点】立体作品/島根  みのかも文化の森【にしみまど】立体作品/岐阜
2003 金沢21世紀美術館【A MAN IS DIVING IN THE SEA WATER】立体作品/石川
グランツ
米国広報・文化交流庁 主催の98 インターナショナル・ビジタープログラム 招待/USA 米国広報・文化交流庁及びミッドアメリカ・アーツアライアンス主催の98インターナショナル・フェローシップを受けアーティスト イン レディデンス 招待 Headlands Center for the Arts/Sausalito CA
こじませいさくしょ(デザイン事務所)・L Gallery, F-I 主宰
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