ギャルリももぐさ/百草
作品/百草
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男の装身具 女の装身具 2000 6月18日(日)〜7月2日(日)
黒川興成 中村ミナト 長谷川まみ
真っ赤なポルシェ
 戦後復興の名の下にバリバリ働いてきて、お洒落をする暇もなかった日本人男性に比べ、女性はファッションだけでなく文化的にもお洒落になった。コンサート会場に行っても美術館に行っても、現在の文化芸術を支えているのは女性がほとんどだ。男性が目立つ時と言えば、コンピューターソフト発売前日から徹夜で店先に並ぶ時くらいだろう。ああ情けない。
 戦後のアメリカナイズは日本だけの傾向ではないが、アメリカンカジュアルというかアメリカ的合理主義が、男性を不粋にするのに更に拍車をかけてくれた。大体アメリカンファッションの代表格であるジーンズ・Tシャツ・スニーカーなどは、男物と女物の区別がない。1960年代のヒッピームーブメントを代表とする自由闘争は、社会構造こそ変わらなかったもののサブカルチャーの台頭を見るにつけ、社会にじんわりと浸透してきているのを実感する。恩恵も多いが弊害も多い。最近は役所までもがカジュアルブームで、最後の砦のようなNHKのアナウンサーもスーツを脱ぎだした。どぶねずみルックよりはいいような気もするが、カジュアルにしてもフォーマルにしてもどこか凛とした空気が流れていないのは、総じて日本人男性は何を着ていいのか分からなくなっているのだろう。大人になるまでに「遊び」が足りないのと、若い時に格好いいと憧れる大人に出会っていないのがそのような傾向の原因だと思われる。
 私が美術大学一年の時、石の彫刻の講師に来た志水先生は実に格好よかった。私の父より年齢がうんと上なのに真っ赤なポルシェに乗り、サングラスをかけて現れ、若い女子学生を助手席に乗せて去っていく姿に「適わない」と心底思ったものだ。それと車には乗らないが、植草甚一も憧れた大人の一人である。70歳を過ぎてもハットを被りステッキを持ち、指輪を付けてスーツを着て街に出るのである。彼がアメリカのサブカルチャーについて語ってもどこか品格があった。70年代までは車から指輪まで、装身具を巧みに操る男性達がいたのに、一体どこへ行ってしまったのだろう。赤いポルシェは無理としても、せめて装身具だけでも身につけて格好いい大人に近付きたいと思う。
ギャルリ百草 安藤雅信
中村ミナト
1946 東京都文京区に生まれる
1965 武蔵野美術大学彫刻科では、ブルーデルに師事された清水多嘉示先生により、塑像制
  作を通して対象の見方、とらえ方を教わる
1967 母が青山にジュエリースタジオを持つ(その後私が引き継ぐ)
1970 卒業の年に、同大学工芸デザイン科教授の菱田安彦先生の私塾であったスタジオ・
  ド・オロにてジュエリー制作を学び始める以後、彫刻とジュエリー制作を続けるこ
  とを決意95年には千葉県の房総にやっと自由に彫刻を制作する場を持てた
1975 デビアス・ダイアモンドインターナショナルのコンペで初入賞
1980 中田島砂丘で開催された浜松野外美術展に毎年参加し、紙、鉄などによるインスタ
  レーションを発表する(〜‘86)
1984 今日のジュエリー世界の動向展(京都・東京国立近代美術館)作品が収蔵される
  
‘84暮らしを創るクラフト展優秀賞 (社)日本クラフトデザイン協会主催
1985 現代日本美術の展望-生活造形展(富山県立近代美術館)
  
美術工芸振興佐藤基金より第二回淡水翁賞を受賞
  ユーゴスラビアのセルジュで開催された第19回国際ジュエリー展にて銀賞
1988 東京マスダスタジオにてグループ展(〜‘93) 東京国立近代美術館に収蔵される
1990‘90トリエンナーレコンテンポラリージュエリー展(パリ・リュクセンブール美術館)
1993 湘南ひらつか野外美術展大賞 作品「Revolve」は平塚市庁舎の前庭に設置される
1995 ベルギーの装飾美術館と東京国立近代美術館とで開催された、コンテンポラリージュ
  エリー展に出品し、指輪5点が東京国立近代美術館に収蔵される
1996 コペンハーゲンに於いてのKONTAINER96-ART ACROSS OCEANSに出品 世界各地
  から96万人の作家が集まり、一人が一個の船コンテナの中に発表した このときの作
  品「The Air」は東京の目黒区美術館に収蔵される
1997 山口県宇部市で開催の第17回現代日本彫刻展に招待出品
その他 個展及びグループ展多数
中村ミナト チョーカー:銀
 

黒川興成
1946 満州に生まれる
1971 武蔵野美術大学産業デザイン科、工芸工業デザイン専攻卒業
  岩倉精密鋳造研究所入社
同所より西独フォルツハイム造形大学へ留学
現在   山梨県立宝石美術専門学校教授
     (社)日本ジュエリーデザイナー協会会員

甲府に移り住んで20年になる。
大都市を離れて、地方に仕事場を構える人々が話題になった頃に、私もここに来た。私の場合、彼らのような積極的な意志ではなく、勤め先の都合という、極く他律的な理由だったが。
しかしここでは、考えるための時間と、造るための空間が、ともに獲得しやすい。
様々な刺激を受け、その反動で造るのではなく、ゆっくりと自分の中で固まってくるものを形にするのが、本当なんだと。積極的に移り住んだ人々が必要としたのはこのことだと、気付く。
だいたい時計
地方の時間はゆっくり動く
秒針の、あるいは分針すら要らない時間
これが一番の贅沢

黒川 興成 バングル、リング、ブローチ:K20
長谷川まみ
1946 愛知県生まれ
1969 早稲田大学文学部卒業
1974 先代長谷川一望齋春泉に鍛金を師事
1984 東京・名古屋を中心に個展活動を始める

椅子・テーブル・屏風を展開 現在は箪笥金具に重きを置く
その間、アクセサリー制作も継続
質樸にして野暮でない単純な居心地の良いアクセサリー作りが目標です
長谷川 まみ 指輪:銀、徹  ピルケース:銀
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