Home > 安藤雅信 > 日本の音楽夜話 8 ロック2

日本の音楽夜話 8 ロック2

IMG_1533

サディスティック・ミカバンド/黒船

ロック日本語論争の4年後、プロデューサーにクリス・トーマスを迎え、タイトルを「黒船」として、日本語ロックも本格的に欧米進出を意識しているなと思った。高校2年の出たこのアルバムは、日本をもって知らなくては思わせた最初のきっかけとなった。一週間の曜日とか日曜日が休みであることは、どんたくの歌詞で知ったのだ。加藤和彦は挑発にジーンズのようなヒッピー流れのロックミュージシャンなどではなく、デビッド・ボウイやロキシーミュージックのブライアン・フェリーのようなイギリス系のお洒落さん。日本初のコンセプトアルバムじゃないかなあ。明治時代を物語にしたような日本語の詩と、情念のないミカの声、軽やかな演奏。日本のロックがファッションと同じく、一気にお洒落になった記念碑的なアルバムは、1974年に発売された。プロレスで外国人に日本人が勝ったような悦びがあったことを思い出す。加藤和彦のその後は、このアルバムの成功に縛られていたような気もする。早熟な人の運命。

 


コメント:2

加藤隆男 15-03-15 (日) 12:27

このアルバムの特にA面後半の黒船の組曲(?)の嘉永六年六月二日とB面の「塀までひとっ跳び」はよく聞きました。高中正義の黒船のギター演奏の延長線上に彼の2枚組アルバム「虹伝説」があると勝手に考えています。この虹伝説は未だに良く聞いています。私にとっての加藤和彦はあくまでもフォーク・クルセーダーズ当時の楽曲が原点です。黒船に縛られていたというより、その後の彼の変遷(迷い)の始まりがこの黒船と言うアルバムだと考えています。

Masanobu Ando 15-03-15 (日) 13:02

加藤様
「虹伝説」聴いてみます。加藤和彦はミカから何か刺激を貰っていたのでしょう。クリス・トーマスにミカを奪われてから、おとなしくなってしまった。あの路線をもう少し続けて欲しかった。そうすれば、もっと日本の音楽シーンもお洒落になって変わったと思うととても残念です。

コメントフォーム
Remember personal info

トラックバック:0

このエントリーのトラックバックURL
http://momogusa.jp/blog/wp-trackback.php?p=274
Listed below are links to weblogs that reference
日本の音楽夜話 8 ロック2 from

Home > 安藤雅信 > 日本の音楽夜話 8 ロック2

検索

このページの先頭へ