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日本の音楽夜話 6 フォーク

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「フォーク」はとっくに死語になってしまった。‘70年前後の10年間も輝いていたかどうか。荒井由美とかぐや姫、オフコースなどニューミュージックが出てきたと同時にフォークは地下へ、学生運動と共に下火になった。しかし、いつのどんな文化も完全に消えることは滅多にない。しぶとく、しぶとくやり続けている人が必ずいる。それを取り去ってしまったらこの人は存在できないというような人、それが高田渡だった。
僕は日本語でも外国語でも、歌詞が頭に入ってこない聴き方を普段している。左脳が弱いと言われてしまえばそれまでだが。しかし、高田渡だけは歌詞がすんなり入る。フォークは音がシンプルだから、歌詞を聴かなかったら何を聴くのとも言えるが、高田渡の歌詞は抜群に面白い。自作はもちろんこと、外国の詩、日本の詩、何でもありだが、全部を自分のものにしてしまう。詩を取り上げるセンスが、アートの域に達しているのだ。オリジナルって何だ? と思ってしまう。アートは自己表現ではなく、時代の切り取り方であり、それを証明してくれた、高田渡デビュー三部作、大阪の万博の頃のもの。聴くべし!
岐阜県が誇る二大アーティストの一人。(もう一人は熊谷守一)


コメント:2

加藤隆男 15-02-22 (日) 10:59

来ましたね!フォーク!!
何を隠そう私の音楽の扉はフォークでした。それも暗いくらいアングラフォーク。
その中で、高田渡は異彩でした。暗い内容を笑い飛ばすような、その歌詞の他のフォーク歌手とは違っていました。楽曲はアメリカの古い楽曲からの引用が多いのですが、その訳詩(作詞??)は独特の世界観があり、他の追従を許しません。唯一無二です。歌が上手いとは彼のような人のことを言うのだと思っています。彼を尊敬する現役シンガー高田渡一派と言ってもよい人たちが同じではありえないまでもそれぞれで音楽を続けています。高田渡のデビューアルバムに唐突に別人オリジナル曲が入ってますが、それをうたっている名古屋在住のいとうたかお氏もその中の一人です。彼とは近所付き合いで1年に1回とか2回とかお会いしています。

Masanobu Ando 15-02-22 (日) 16:21

加藤様
嬉しいコメント有難う御座居ます。加藤さんの幅の広さにも驚きですが、いつもどこか現場にタッチしていらっしゃる。羨ましいです。いとうたかおさんというと「あしたはきっと」ですか?あれはデビューアルバムではなくて、二枚目「系図」でしょうか。高田渡はじめっとしたところがなくて、今でも良く聴きます。「タカダワタル的」映画も良かったですね。ライブは一度しか聴いていないので、残念です。百草に呼ぼうとしたこともあったのですが、どんどん鬼籍に入ってしまう。

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