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2017-02

ジャズ雑記 16 マイルスへの道 2 「カテゴリーを越える」

先日、マイルスを聴き始めたという若い女性と仕事で同席した。「ing」から聴き始めましたと言うので、50年代の4部作からか、カインドオブブルーで止まらなきゃ良いなと心配になった。
マイルスは過去に3回、ジャズの歴史を変えた男である。音数の多いビバップの時代に、音数の少ないクールの誕生から始まる40年代末のクールジャズ。フリージャズ全盛期に対抗するかのように、今でもジャズの主流である50年代末のモードジャズの確立。そして60年代末のエレクトリックジャズである。エレクトリックジャズはジャズを駄目にしたと酷評されたが、そりゃそうだろう、ジャズでは客も自分も満足できないと、ファンクやロックの要素を取り入れ、ジャズの歴史の縦軸から横に飛び出し、その当時の現代の音楽を演ったのだ。それに追随したミュージシャンは多かったが、ほとんど一過性で終わった。カテゴリーの壁を越えるのには必然性がいるのだ。それは小さい穴から始まっていく。認知される穴になるのに20年は掛かる。何時の時代も。

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