Home > アーカイブ > 2014-08

2014-08

FUNKの周辺 5  コンセプトアルバム

1964年3月グレン・グールド、1966年8月ザ・ビートルズ、その日を最後に両者ともライブ活動を止めてしまった。反体制のサブ・カルチャーが力を持ったと同時に商業的にも利用されるようになってきた。ライブの長所・短所のうち、短所が目立つようになった時期でもあったのだろう。両者とも、その後、スタジオ録音で素晴らしい作品を発表するようになる。コンセプトアルバムというのは、シングル曲の寄せ集めではなく、アルバムが一つの作品となるよう構成されているもので、ビートルズは67年に「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブバンド」という世界初(諸説ある)のコンセプトアルバムを出した。ダンス音楽であるファンクとコンセプトアルバム?違和感があると思う方は多いだろう。ジェームス・ブラウンがライブ盤を沢山出していることと比較して、スライ&ファミリーストーンはウッドストックは例外として一枚も出してない。スライはラジオDJ、プロデューサー、ソングライターから出発していることもあり、ライブより、スタジオ向きの性格だったのではないだろうか。スライの音作りは、音を積み重ねていくより、間を大事にしているので、凝った作りではないように聞こえてしまうが、当時としては革新的な音作りをしていたと思う。69年頃に発売された「スタンド!」は、黒人たちの差別撤廃運動、キング牧師の暗殺と重なり、象徴的なアルバムとなった。マイルス・デイビス、ジミ・ヘン、ミーターズ、ジャクソン5など70年頃に発表された曲に、スライのSING A SIMPLE SONGのフレーズが流用されている。スライは意識していたのか、していなかったのか、僕には「スタンド!」はコンセプトアルバムに思えるのである。

IMG_1165

FUNKの周辺 4 あのリズム

ファンク特有の一拍目を強くするあのリズムを最初に誰が始めたのか、答えは誰にも分からないだろう。多分、自然発生的なものであり、黒人達の遺伝子の中にあるものだと思う。ジェームス・ブラウンが始めたとされているが、50年代のファンキージャズにもその萌芽はあるし、断定するのは難しい。

一般的に65年春に録音されたJ.B.の「PAPA GOT A  BRAND NEW BAG」が、あのリズムの初出されている。しかし、64年の9月録音の「OUT OF SIGHT」は、ほぼ同じ曲調にリズムである。更に遡り、63年のバラード集「PRISONER OF LOVE」の「SIGNED,SEALED AND DELIVERED」でもあのリズムで演奏されている。63年から64年頃の演奏は、まだファンキージャズの流れのようで、インパクトが弱く、まだFUNKという固有名詞は与えられない印象だが、「PAPA ・・・」ではやはり完成されていて格好良い。社会的には完成された時点で認められるので、「PAPA・・・」が最初ということになるだろう。FUNKの特徴はあのリズムだけでなく、J.B.が作ったあの音楽的なスタイルということが言えるかもしれない。やはり、J.B.は偉大である。

IMG_1143

Home > アーカイブ > 2014-08

検索

このページの先頭へ